国別まとめ・スペイン

滞在日数 2002年5月17日〜6月3日、6月21日〜7月5日(33日)
滞在都市 バルセロナ12 サラゴサ1 パンプローナ2 ビルバオ2 サラマンカ1 サンチャゴ・デ・コンポステラ
 ヴィゴ2 セヴィーリャ3 コルドバ2 グラナダ2 アルカサル・デ・サンファン2 ヴァレンシア

   *数字は滞在日数  泊まった宿北部南部 ネット
ヴィザ
 不要
使った金 現金1732.28e(ユーロ) カード145.72e 計1,878e(約217,848円 *1e=116円)
主な内訳宿泊費494e 移動費179e 食費614e 観光費111e 交通費(市バス等)84e 通信費65e
娯楽費(コンサート、映画等)108e 雑費14e 土産代209 e    1日平均6,601円
物価
ユーロ便乗値上げがあった?スペインは決して安い国ではない。日本並の値段のものも多い。食事は安いというか、値頃感はある。昼の定食メニューは6e〜だが、飲み物やデザートもつくことを考えれば、かなりお得。カフェ、ワイン等1杯1e、サンドイッチ2〜3e。ビールやワインはスーパーで買うとずっと安い。夜はタパスつまんで飲んだら、すぐに10eいってしまう。宿代は北は12e程度だが、南に行くにつれ高くなる。夏季はハイ・シーズン料金もあいまって安宿でも20e近いことがしばしば。地下鉄、バス等は1区間1e。2時間のバスに乗って10〜15e。映画は5e、CDは日本並、インターネット1時間2e。
治安
観光地は注意が必要。首締め強盗で悪名高いマドリッドは行かずしまいだったが、バルセロナもランブラス通り近辺は荒んだ感じのところもあり。実際、いくつかの被害例も耳にした。グラナダやセヴィーリャもエリアによっては要注意。主にスリ、カッパライの類らしいが。ヴァレンシア等の偽警官にも警戒を!夜の遅いスペインは、夜よりも、むしろ朝の方が危険な場合もあるとか。スペインの安宿は一般的に家族経営で、セキュリティはよいので、貴重品は宿に置いて外出するのが無難か
買った土産
 CD11枚、Tシャツ2枚(NFLEバルセロナ・ドラゴンズ、イエィフーズ)、ルータ・ガウディ日本語版
 サンチャゴ巡礼者の貝殻


 主な出来事

 終いにはウンザリきたカイロを出て飛行機でバルセロナへ。しかし今回の旅程中、最も恐れている地に人気の少ない早朝到着。しばし空港で時間を潰し、タクシーで!市内へ。目当ての宿になかなかチェックインできず一層びびる羽目に。しかし、バルセロナ、厳戒態勢で臨んだのが効を奏したのか、杞憂する程ではなかったのか、とりあえず危険はさして感じず。2,3日で移動しようかという当初のビビリはどこへやら。食べ物おいしく酒はうまいし姉ちゃんはきれいだ、とくれば、ここは天国?おまけに中東ではついぞ味わえなかった都会の楽しさも満載。コンサートだのフラメンコだの闘牛だのの見物に精を出す。そして飲んで食って。見る見るうちに有金が減っていったのは痛し痒し。このままここにいては旅費を使い果たしかねないと、シブシブ移動。牛追い祭で有名なパンプローナは、祭はなくともいい味の町。しかし期待のバスク地方、ビルバオはグッゲンハイム美術館位しか見物なく、天候も今ひとつ。大学の町サラマンカには宿泊せず、夜行バスでガリシア地方サンチャゴ・デ・コンポステラへ。しかし巡礼地のカテドラルは期待した程ではなかった。目的のガリシアのトラッド演奏もさして耳にすることは出来なかったが、シーフードに舌鼓を打ったのが、せめてもの収穫。そして思い入れだけで訪れたヴィゴは、その思い入れが果たせなければただの中途半端な地方都市。少々、消沈気味のうちにポルトガルへ。
 リスボンでの楽しき日々を終え、サグレス行きを果たせず再びやや消沈気味のうちスペイン再入国。ザッツ・スペインと言うべきアンダルシア地方へ。折しも夏のハイ・シーズンに入り、宿代は上がるわメチャメチャ暑いわ。セヴィーリャでは肝心のフラメンコが見られず、またまたガックリ。かつてのイスラム・エリアであるコルドバグラナダはまずまずながら、2ヵ月の中東旅行後で、まだイスラム食傷気味故それ程の感興を催さず。沈滞気味のうち、かのドン・キホーテ縁の地ラ・マンチャ地方へ。風車しかないショボイとこながら、呑気な雰囲気と物価の安さで少し元気回復。ところが次なるヴァレンシアで、偽警官に遭遇。我がキャッシュカード停止の危機かと焦りまくる。どうにか無事が判明し、気を取り直して再びバルセロナでの日々をエンジョイ。しかし、楽しさの一方、ここでの出費は今後の旅程に暗い陰を落とすことに。

 国の印象

 とりあえず“オラ!”の国である。いきなり“ビール1本”とか“大人1枚”ではダメなのである。まず、軽い挨拶を交わしてから全てが始まる。そういう親しさ、明るさがこの国の身上か。それはさておき、さすがはヨーロッパである。バルセロナの町の道の広さ、広場の大きさ、噴水の見事さ。町が優雅であり、そして美しい。やはり、この溢れ出る“余裕”のようなものは東京にはないものだ。バルセロナだけではない。スペインはどこへ行っても、大きな広場があり噴水があり、市民がくつろげる憩いの場というものがある。また教会等の建物もとにかく巨大だ。本文中にも幾度と無く書いたが、こういう無駄のようで決して無駄ではない“ゆとり”が、やはりヨーロッパなんである。或いはスペインだけなのかも知れないけど。バルセロナを訪れて、正直言って、それまでに訪れた中東の都市が全て吹っ飛んでしまった。事実上のヨーロッパ・デビューで、やはり歴史ある地は侮れないことを思い知った。

 しかし一方で、やはりヨーロッパは先進国である。国民性は確かに陽気で気さくかも知れないが、例えば、中東の国のような、旅行者に気軽に声をかけてくるようなオープンさまではない。やはり、個を尊重し他人には構わない、都会的というか、日本に近い世界でもあるのだ。この数年でスペインはかなり変わったのだという。もっとレイドバックした国、人々を予想していたが、意外に時間は正確だし、バスや列車もあまり遅れない。

 だがシエスタなる習慣があるのは、ヨーロッパでもここだけか。大都市はともかく地方は、午後2〜5時の間町が停止する。まあ昼からあれだけ食って酒食らってれば眠くもなるだろうな。自然自然、こちらもその習慣は身についてしまった。1日4、5回の食事を取るのに加え、カフェでのエスプレッソ、ビール、ワインで過ごす時間が何と長いことか。実に何ともマイペースな日々を送る人達ではある。

 当初、いわゆる“スペイン的”な世界には、それ程興味がなかった。むしろ、異色の部分と言えるガリシアやバスクにこそ、僕の興味があった。それ故、それらの北部を先に周り、極めつけ“スペイン的”なアンダルシア地方を後回しにしたわけだが、これはやっぱり明らかに判断ミスだった。北はまだ寒かったし、思うよな収穫は得られず終いだった上、南へ辿り着く頃には夏のハイ・シーズンとなって暑いわ、宿の値は上がるわ等々。やっぱり逆を行くのが正解だった、今更なんだけど。

 英語通用率は思いの他低かった。やはり自国文化への誇りがそうさせるのか、わかっていても、あくまでスペイン語で押し通す?そしてそれ以上の誤算は何と言っても物価の意外なる高さだろう。勿論、楽しさ故に出費が嵩んだという側面もあるが、やはりこの辺もさすがにヨーロッパなんである。まあ堪能もしたけど心残りも色々。僕は専門家でも何でもないのだけど、“ガウディ”との出会いが、ある意味で一番印象深い。それは単なる建築物を超え、ヨーロッパ的というか、スペイン的な精神を伝えてくれた気がするので。マドリッドを中心とする内陸部には全然行かなかったので、いつかそのマドリッド、トレド、セゴビア辺りを中心に、また訪れることがあるかも。出来れば潤沢な予算でね。

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