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世・界・一・周旅日記

 ・5月7日(火) アスワン 1日目  ヌビアン、お前もか!?

本日の観光ポイント:ヌビア博物館

 やっぱり座席で寝るのは辛い。ウトウトしてはコケて、みたいな繰り返しで、よく眠れたのか知らん。ただ、エジプシャンはインド人のようには騒々しくはなく、その点は比較的平穏だった。切符チェックが時々廻ってくる点も真っ当。2等まではエアコンも効いていて、Tシャツ1枚ではむしろ涼しかった位。廻りの女性一家、“アスワンに行く”と言っていたはずなのに、早々と荷物をまとめて去って行った。アスワン到着、まだ先でしょ?何時の間にか、乗客はだいぶ減っている。しかし、駅名読めないし、連呼されるわけでもないので、どこに着いているのか全然わからない。頼りは時間だけで、アスワン着は10時位らしいってことだけ。でも、よく見たら後の二人は旅行者みたいで、彼らもアスワンへ行くのだろう。で、悠然と待つうち、10時過ぎに多分終点到着。12時間半程でアスワンに着いた。

 目指す宿マルワ・ホテルは、駅から余裕で徒歩圏内。看板を見つけて行くが、何やら工事をしている。どうも閉鎖中っぽい。そこにいたおっさんに、近くのユース・ホステルへ連れて行かれる。ドミは5EPだが、電源がないので、エアコン付10EPの個室へ。3ベッドあるが占領状態。ちと高いけど仕方ない。早速、明日のアブ・シンベル行きのツアーを申し込む。以前は、アブ・シンベルは飛行機でしか行けなかったらしいが、最近、陸路も解禁されたらしい。アブ・シンベルにフィラエ神殿、アスワン・ダム等の見学がセットになったロング・コースを申し込むが45ドル?とのことなので、金が足りないので銀行へ。

 銀行までは1km程度の道のりなのだけど、さすがに暑い。ウチナーグチで言えば、“ぶちくん”もんの殺人的な暑さ。ヘロヘロになりながら、カイロ銀行でTC60ドル分を両替。これでしばし大丈夫だろう。宿へ戻る前に向かいのカバブ屋でランチ。皿で食べて3.5EPはお徳。その向かいのジュース屋で、またしても我が鬼門サトウキビ・ジュースに手を出す。やっぱりうまいんだな、これが。宿へ戻り、ツアー代を払おうとすると、実は45EPだった。何だ。明日は3時半起きで4時出発だそうな、ヒエ〜。

 まあ本日は近場観光で。まずはフェリー・ボートに乗って中州のエレファンタ島へ。そこから対岸へのフェリーがあるはずで、そこにはいくつかの神殿や墓がある。一緒に乗ってきたナセルという青年が乗り場まで案内してくれるという。で、ついて行ったが、その乗り場はフェリーのではなく、フツーのフェルーカ乗り場で、対岸まで35EPなぞとふっかける。本日の“クソマック”1発目である。で、周囲を歩いてフェリー乗り場らしいのを捜す。ジモティとケニヤ人が乗ろうとしているボートに聞くと、そいつも10EPなぞとヌカす。もう写真だけ撮って渡るのはやめようと戻ろうと思うが、渡しになっていた少年の舟が岸を離れて戻れない。早く戻らんかとどやしつける。中途半端に戻るもんで、片足が水に突っ込む。頭来て石投げてやる。もう、また元の船で戻るよりない。暑い中、苦労してきたのに。ヌビア人も結局同類だわな。途中で会ったバクシーシ小僧には、鉄拳を見舞ってやりそうになった。

 計画では、ちょうどヌビア博物館の開く5時頃に戻るはずだったが、まだ4時。とりあえず博物館を目指すが、結構距離があり、暑さもピーク。その上、暑苦しいエジプシャンが度々声をかけてくるので、不快指数200%。これはたまらん。ようやく博物館近くに来るが、タクシーの運転手が開館は6時だという。また嘘こいてるなと無視して行ったら、本当に6時開館だった。エジプト、銀行等も含め、暑さのピーク時間(午後1時〜5時位)に一度閉まり、夕方から夜にまた開くってパターンの場所が多い。それが1時間ずれているということは、夏時間に入っているのか。

 とにかく、開館までまだ1時間半もある。また戻って、さっきの運転手に何か言われるのはシャクだ。見ると、博物館向かいに高級そうなホテルが。あーゆーとこなら、高いだろうがバー位あるだろう。ビールの1本も飲んで時間をつぶそうと行ってみる。まあ7,8EPまでなら出すかと思いきや、さすが!ステラで12.5EPとな。サッカーラはと聞くと、12EPと聞こえた。まあステラよりサッカーラの方が安いわけないのだけど、つられてサッカーラを頼む。20EP札を出して、釣りが返ってこなかった時の衝撃を何と例えればよいか!ビール1杯600円!日本もびっくりである。これも、偽学生証であちこち学割料金で入場している罰か。もー、ヤケクソ、ビール1杯で延々ねばる。ホテルのトイレも借りて、足まで洗った。海パン姿(プールがある)の白人ジジイとかばかりがいるホテル。100ドル位すんのかね?

 ようやく開館時間近づくが20EPショック覚めやらず。近づいてくるエジプシャンだかヌビアンだかに八つ当りで睨み倒す。やっと開いたヌビア博物館。またカメラとナイフを預かられる。しかし、ここの博物館は新しいようで、展示等もかなりしっかりしている。解説も内容があり、見応えはなかなか。アスワンの市内では一番の見所と言えるだろう。博物館を出ると、ようやく夕暮れ時で暑さも和らぐ。でも、宿に帰る途中、2本位缶ジュース飲んだな。

 もう8時近いので、夕食食べ次第寝ないと、明日起きられそうもない。スークのある道を歩いて帰り、途中、レバーの炒め物の屋台で食事。5EP取られたけど、前の客は同じもので3EP位しか払ってなかった気が。シャイを飲もうとアフアへ。“釣りはあるか?”と5EP出したら、“OK”。本日3度目位のクソマック・タイム。これにはさすがにブチきれた。結局、4EPは取り返したが、1EPも取るシャイか、あれが?スーク周辺では何も買わない、食べない方がいい。帰る途中、安ホテルのバーのようなのがあり。そこでビールを7EPで買って持って帰って飲む。結局、日記書くヒマなし。明日に備えて9時過ぎには寝るよう努力する。

本日の出費:マウンテン・デュー1.5EP コークx2 3EP 船x2 1EP 昼食3.5EP
宿代10EP アブ・シンベル・ツアー代50EP サトウキビジュース0.5EP ビール20EP!
ビール7EP 博物館10EP 夕食5EP シャイ1EP 計117.5EP!(エジプト最高使用額)


 ・5月8日(水) アスワン 2日目  観光はミニマムに?

本日の観光ポイント:アブ・シンベル神殿

 どうにか起きたぞ3時半。宿のおっさんもしっかり起こしに来た。便だけ済まして、朝食は昨日の残りのビスケットだけ。例によって、ミニバスがあっちこっち客をピックして廻る。エジプトでの乗り物のパターン、このピックに1時間位要して、同じようなとこを2,3度グルグル回り、車が徐に停まったかと思うと、運転手は窓を開け“モハメド!”とか“アハメド!”とかでかい声で呼ぶ。何か用があるわけではなく、単に知り合いに声をかけるというだけなのだけど。で、ジモティみたいなのが途中で助手席に座り、また途中で降りていく。そんなのが2,3回あった後、今度は給油所へ。ガスも入ったとこで、さあ出発かと思いきや、今度は何やら意味不明の停車。これが1時間位続いたりする。てなわけで、結局、本当の出発時間は集合から2時間経過後みたいな調子。あの早起きは一体何だったんだ?てなことになる。ホント、インドの方がむしろ真っ当で、エジプトこそ時の流れが違うぞ。この日はまだマシな方で、1時間位で本格出発の態勢になった。乗客はフレンチ7名、インド人っぽいの一人、モーリシャス人とフィリピーナのカップル。そして、騒々しいチャイナ・ガール・トリオ等々。この顔ぶれ、エジプシャンとは違った意味でウザイぞ。ひたすら寝の態勢。

 7時半位に徐に到着。大小のバスが何台も何台も。こんな人数が一挙にグチャーっと行くわけ?我々に与えられた見学時間は2時間。しかし切符を買って荷物チェックされるだけで30分はロス。皆同じ時間にスタートらしく、芋洗い状態。さて、ところはスーダン国境近く、エジプト東南端の人口湖ナセル湖の岸辺。本来は、アスワンダムの影響で湖の底に沈むはずだったアブ・シンベルの神殿は、数あるエジプトの遺跡の中でも最高傑作と称される。作りは、ペトラのエル・ハズネ等と同じ、崖を掘ったもの。なぜかラムセス2世の像ばかりがドーンと4体並ぶメインの神殿(下左画像)と、隣にそのお妃像が並ぶ小振りのものが(下右画像)。成程、巨大かつ見事な彫像ではある。

  

 しかしだ。あまりに人が多すぎるのと、作りがカッチリし過ぎているので、何だか、また写真で見てるのを確認したに過ぎない気も。エジプトの遺跡はあまりに有名な故に、ところどころこういう思いにかられがちだ。しかし、この神殿も問題は中身だ。壁という壁に所狭しとレリーフがあるある(左画像)。その保存状態が抜群で、こちらこそが真の見所ではという感じ。量といい質といい、あのアンコール・ワットにも匹敵する。だけど、結局、ここの見物はこれだけなので、まあ1時間もあれば見物には充分。後は、外からしばしボーっと巨大な神殿を眺めるに始終する。バックには前記のナセル湖。本来、神殿は、この湖の底60m下ほどにあったのだが、沈んでしまうと聞いて慌てたユネスコが、各国に協力を要請。大規模な移転工事が行われ、遺跡は水没を免れた。移転にあたって、エジプト政府もちゃんと金出したのかね?

 今、この遺跡で年間いくら位儲かっているか知らないが、エジプトという国、これやピラミッド等の観光でもってる国であることは間違いない。その最大の食い扶持を湖に沈めちまおうとしたってんだから、まあエジプシャンってのは、下のみならず上まで揃いも揃っておバカばっかってわけ?で、他国のバクシーシ的な寄付と強力で養ってもらってんだから、それじゃあ国民の方だってプライドも何もなくすわなあ。これだけ先進的な文化、文明を育んだ国が、なぜ現在のような体たらくに陥ったのか?その理由はよくわかんないけど、とにかく、最初さえよければそれが持続するってことではないようだ。後からの努力でどうにでもなるってことだね、と変な教訓を得る。とまれ、約束の時間となり、一斉に観光客たちの波が引いていく。暑さが増す中、殊勝にも車はエアコンをオン。再び爆睡。

 さて、次はどこへ行くのかなと思ううち、車はもうアスワンの町中に。一人二人と客を降ろして行くが、あれ?皆ショートコースなわけ?さすがに不審に思い、運転手に問いただすと全員ショートなはずで、今日はこれで終わりだという。何〜!オレはロングの金払ってんだぞ!文句は宿に言えと言われ、いきりたって宿へ。宿のおっさん、慌てて携帯でTEL。バカだったのは運転手だったのか宿なのかはわからんが、とにかく手違いがあったようで、急ぎタクシーを手配するからそれで残りのに行けという。しかし、問題はフィラエの神殿。離島にあるのでフェリーで行かねばならない。それが数人なら安くつくが、一人だと20EP位かかるという。そんな払ってられっか。だったらやめるから金を返せという。で、差額の15EPバック。結局、見られたのはアブ・シンベルだけかあ。今までさんざ悪口書いてきたけど、こういうルーズな連中なんすよ、エジプシャン(ここは主にヌビアンだけど、同類)。まあ、宿の人間の対応は誠実ではあったし、“アイム・ソーリー”の言葉もあったので許してはやったが。しかしなあ、フィラエの神殿にアスワン・ダム、ついでにコム・オンボの神殿ってのも見たかったが。もうジリジリの暑さなので、今日の観光はこれで終い。エジプト、午後になっちゃったら、もう観光なぞしてられまへん

 とりあえず昼飯を食べ、部屋で休もうかと思っていたところ、キッチンで、ダハブで一緒だったヨーコさんと再会。名簿にヨーコとあったので、いるのだろうとは思ったが案の定。彼女は、昨日ロング・コースに行き、しっかりアブ・シンベル以外も見てきたそうだ。何でオレだけこーなるのかね?って言うか、彼女は宿のおっさんにシャイをおごってもらい、何やらメシを作ってもらい、「歩き方」貸してもらったりしてる。ちょっと男女の扱いにあまりに開きがありすぎるぞ。いい加減、こういうスケベ・ムスリムの世界、脱出したくなってきた。まあ一方でイヤな思いも色々されてはいるそうだけど。彼女はルクソールから来たそうだけど、アスワンでの方が、むしろ闘うことが多いという。実は、エレファンタ行きのボートもサトウキビ・ジュースも0.25EPであったことを知らされ、ぼられていて気づかなかった自分に愕然。ヌビアのクソマックどもめ!

 ヨーコさんは6時の列車でルクソールへ戻るというので見送ることに。僕は明日7時発の切符を買った。しばしスークを歩き、音楽テープを買う。ヌビアのみならずエジプトを代表する歌手のムハンマド・ムニールのもの等。少し暑さを味わったところでシャワー+洗濯。しばらく停電していたが、ついたところを見計らって、昨日のバーのあるホテル、ヌーランへ。昨日の瓶を持っていったが返金なし。こういうとこだけは妙にカッチリしてるね。ステラ1本飲んだ後、夕食。ガイドで好評価のダーワッシュという店へ。定食メニューが6〜10。サーヴィス・チャージはあったが、釣りがなかったところ1EPまけてくれた。こういう店は“いい店”ってことになる。シャイ飲んで戻る。まあ、ここもこれでおさらばだ。もう2度と来ることはあるまい。フィラエの神殿もコム・オンボももう一生見ることはないのだろうな。それがアラーの思し召し(インシャーラー)ってわけか。

本日の出費:アブ・シンベル入場料19.5EP コーク2EP ランチ2EP サトウキビジュース0.5EP トイレチップ20EP
ルクソール行き切符13EP 宿代10EP ツアー代払い戻し△15EP カクテル1EP
テープ12+7.5EP ビール6EP 夕食6EP シャイ1EP 水1.5 計67.25EP

もー、遺跡はサッサと済まそう ルクソール へ

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