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露・土・印 旅日記

 ・9月16日(日) ブルサ ホットな温泉とクールなお姉さんたちの町

 眠りは今イチのままブルサ到着。途中のエスキシェヒルだかで皆降りてしまい、終点まで残ってたのは、ごく少数。きっかり8時間だった。市バスを求めてウロウロしてると、どこ行くんだ?と声をかけられ、ウル・ジャミィ近く行きバスに乗る。こういうとこがトルコの便利なとこ。町中までは13kmもある。ウル・ジャミイだと言われた少し先に目指す宿ギュネシュが。ベールおばさんが部屋に案内してくれる。ダブル部屋だが7.5ミリオンらしい。部屋はまずまずだが、便所シャワー別。やはり都会値段に近づきつつある。とにかく寝る。日曜とあってヒマそうな(日曜でなくてもヒマそうな人多いが)おっさんたちがたむろってだべってる。

 1時半頃起きて外出。ここはとにかく温泉である。そこそこ都会だけど、そこそこ山である。今までのところと較べると、街を行くお姉さんがたのカッコが洗練されていて、なかなかクール。でも、他に何があるってわけでもなさそうなので、1泊でよさそう。まずは昼飯。ここにはイシュケンデル・ケバブの元祖と言う店があるので、そこへ。やはり下にパンを引いたとこに、肉・ソース、ヨーグルト、更にバター溶かしたみたいのをかけてくれる。並で350万と安く、それなりにうまかった。みんな、それだけ食べてくみたい。温泉に次ぐここのお目当てである美術館へ。あわよくば人形劇カラギョズが見れぬかと期待したのだが、閉まっていた。後はここの見所と言えばジャミィなかり。それ程興味無いし、単パンなので数ヶ所軽く流す。ここも宿前の通りは一通なので、オトガル行きバス・キャッチに苦労しそうだ。町に近いオトガルってないのかね?ここでは明日、セゼン・アクスのライヴあり。他のも見たいよお。

 歩いてウル・ジャミィまで戻る。大きなショッピングセンターがるが、入場時のチェックがものものしい。映画館もあるが「ジュラシック」とかトラヴォルタの新作とか他と同じ作品。バスを拾ってキュルテュル公園へ。とにかく温泉である。入口はわかりにくかったが、ホテルも兼ねてるらしい温泉ハマムが。アカスリ、マッサージ、入浴で9ミリオン。自分の番が来るまでサウナや湯船に浸かって待つ。ハマムと同じ値段で本格サウナと本格浴槽があるのはいい。しかし、こちらの人達は、湯船と言うとプール感覚らしく、子供のみならず、大の大人まで飛びこんだり泳いだりしまくっている。自分で体を洗っている人も多かった。こちらもシャンプー持参で久々に洗髪。ようやっと番がきて、おじさんが結構マジメにアカスリ、マッサージしてくれる。この辺に較べると、最初に体験したセルチュクとフェティエのハマムは完全に手抜き。アンタルヤとここのは合格であります。マッサージ、ちょっと痛いくらいだったもんね。しかし、石鹸マッサージは、どうも変な気分であります。エッチ的な意味は抜きにしても、やっぱり、これって男にやられるのは不自然な気も。確かに、こういうのを女性にしてもらったら気持いいだろうなあとは、ふと思う。日本版旧トルコ風呂(現SLっすね)を考え出した人の気持がわからないでもない。

 サッパリしたところで、ビールといきたいが、この辺りはジャミィの多いマジメ・エリアのせいか酒を供する店が見当たらない。酒屋もかなり先に。ようやくショッピングセンターでマルマラ34の缶を買って宿で飲んで人心地つく。日記を書いた後、9時半頃夕食に。この頃には結構店が閉まっていて、仕方なく、またSCへ。映画館のある建物の2階にファストフード店多数あり。ここも10時までだけど。愛想のいいお姉さんの店でマントゥ(ロシアならペリメニ)を食べる。結構量があって食べきれなかった。途中チャイを一杯飲んで、昼見つけたネットカフェへ。サイトの更新は出来たものの、ここ日本語フォントのダウンロードが出来ず、早々と撤退。

 宿に帰ると、おじさんがカッパドキア等のいい宿を教えてくれる(「歩き方」にも載ってるとこだった)。それに、もし明日も滞在するなら、伝統楽器サズを作る職人のとこや、余暇でサズ演奏を聞かせるチャイハネにも連れてってくれるという。ウ〜ン、ここは1日でおさらばと思ってたけど、揺れるなあ。おじさん曰く、シリアもヨルダンもヤバイとかで、ますます絶望的。イスタンブールに早く戻ろうとしたのは、平日に出来るだけ用を足してしまいたいからだが、まあ水木金とあれば大丈夫かなあ。大体トルコを急いで旅する理由はますますなくなってきたのだ。何せ、次にどこの国に行けるのかわからないんだもん。ノー・ヴィザ期限の3ヶ月が唯一のリミットか。ただなあ、いくらなんでも飽きるわなあ、トルコもなあ。ハ〜、テロ絡み、早いとこカタつけちゃってくれぃ。  
本日の出費:市バス40万L 昼食350万L アイス100万L 7アップ100万L バス50万L バス32.5万L ハマム900万L
チャイ20+50+60万L ビール66.5万L トイレ15+15万L ネット万35万L 夕食270万L 計2104万L



 ・9月17日(月) ブルサ 2日目 天からのサズかりもの

*****BG:チャイハネでサズ演奏の模様*****

 昨晩現れた、宿の経営者の友人で、高校のドイツ語教師というおじさんからふられたサズ絡みの話に惹かれ、結局、もう1日ブルサに滞在と相成った。でもホントにあてになるのかなあ?もし、それがなければ、ここって他にやることないんだよなあ。とにかく、朝起きてフロントへ行くと、ベールおばさんがいて、夜行きたい旨を伝えると、理解してくれたらしい。大丈夫かね?となると、日中することは、やはり昨晩教えてもらったクマリキズィク(ジュ?マリキズィク、綴りはCuである)なる村に行ってみる他ない。近くの店でイシュケンベジの朝食を取った後、日記やったり寝たりして昼ようやく外出。教えてもらったバスをひろう。

 その村まで20分ってな話だったが、実際は40分以上かかった。村の入口まで来たところで、バスがグッと曲がって、別の何とかリキズィクという村に立ち寄る。そこで客をひろった後、肝心の村の方へようやく着いた。降着地から石畳を登って行くと、成程、時が止まったかのような素朴な佇まい。昨晩のおじさん曰く“サフランボルよりも美しい”とのことだが、何だか廃屋みたいなボロ屋が多く、美しいというよりは、かなり寂れた風情。家々は、石と土で作られている。こんな時に限って出ました、バカメラ必殺電池切れ。従って画像は無し。

 道のあるとこを登りきると、町の地図のようなものが。ここもサフランボルのように、昔のままの景観を残すため努力が払われているのだろうか?何か、単に貧しいだけに思えるなあ。でも、そこそこ都会のブルサからバスに数十分乗ってるだけで、こういうとこに出くわすというギャップの面白さはある。僕が通り過ぎて行くと、座りこんで喋ったりしている村人たちが、不思議そうに眺める。ボーっと爪切ってるおっさんとかもいる。一頻り歩いた後、ペンション兼レストランがあったので、そこで食事。外国人というよりは、トルコ人旅行者用のとこみたい。川魚らしいのがあったので、それを指差す。その魚のグリルとサラダ。例によって大味ながら、久々に魚が食べられて嬉しい。まあ5ミリオンは致し方あるまい。小さなジャミィ横のチャイハネでお茶。ところどころ井戸らしきものがあり、皆そこの水をグイグイ飲んでる。こっから山登りも出来るらしい。しかし、正直言って“味”を感じるよりは、単に何もないとこに過ぎない印象。ここはこれ位でいいでせうと、バスで町に戻る。こういうとこでもバスだけは頻繁に来るのが、さすがトルコ。

 今日もまたカプルジャ(温泉)に行こうかと思ったが、時間が無さそう。とりあえずネットカフェを捜す。ツーリスト・インフォメーションではいっぱいあるぞとか言ってたが、あちこち捜してやっと一軒見つける。後で来ることにして宿周辺を歩くと、お洒落なカフェが結構あって、お洒落なお姉さんがたむろっている。ま、青山とまではいかないけど、何か日本と同様、僕にはやや近寄りがたいものがあって寄らず。こういう感覚って万国共通っすね。6時ちょい前に宿に戻り、寝ていると、“先生が来たよ”と宿の兄ちゃんが呼びに来てくれた。

 そのドゲン先生が連れて行ってくれたのは、噴水広場の裏手にある市場の一角。食料品の店が並ぶ角に、小さなチャイハネがあり、椅子が並んでいる。店内にはサズがたくさんぶら下げられ、思い思いにサズを手にしたおじさんたちが隅に座っている。日中は色々仕事を持っている人達が集まり、チャイを啜りながら、趣味でサズを演奏しているという。そして、またチャイを啜りつ、それを聞いて楽しむ人達。そんなささやかな場所なのだ。30分位調弦をしていたおじさんたち、徐に弾き始めた(右画像)。何となく酒無しのアイリッシュ・パブの雰囲気。サズが奏でるのは、やはりマイナー・コードの哀愁の漂う曲。形はギリシャのブズーキにも似ている。6人のおじさんが、それぞれ見事なテクを披露し、曲作りもこなすというおじさんが歌もいれる。アイラン・ティー?なるミントのような葉が入った黄色いお茶を飲みながら、演奏に耳を傾ける。ドゲン先生のように、熱心に通う人も多いようだ。演奏が進むうち、その場の皆の顔が笑顔になってくる。これは素晴らしい体験。7時半位になって、ジャミィの祈りが聞こえてきたせいか、おじさんの鶴の一声で徐に終了。サズを合奏していたおじさんたちは、それぞれ家路についていった。

 一旦、先生と別れ、歩いていて見つけたビアハネで夕食。つまみを数品頼むと、これはいくらこれはいくらと伝えてくれて良心的。冷製のソーセージ、チーズのフライ、ピクルス等でビールを2杯。おっさんたちが気楽に飲んでいる気取らない店。何より、テレビのニュースがタップリ見られてありがたかった。1週間程前にイスタンブールでも爆破事件があったらしい。新市街のドイツ大使館周辺、ってことは日本領事館近くだ。あの辺は、異様に警官多くて装甲車まで見かけたけど、それでもそういうことが起こるんだねえ。容疑者は逮捕された由。テロ情勢については、日本の番組と同様、江畑某みたいな軍事評論家が出てきて、アフガンとパキスタンの関係についてなにやらシュミレーションしている。パキもアメリカ側につくのは苦渋の決断だったようだ。日中見つけたネットカフェで更にニュースをチェック。当分は欠かせないだろう。ここは日本語フォントはダウンロードできたが、またもDOS−Vフロッピー受け付けず。ウインドウズ・フロッピーも用意しておくか。

 9時半に宿へ戻ると、先生が、白人旅行者たちを相手に講義中。この人、昼は高校生、夜は旅行者にレクチャーというのが日課らしい。講義が終了したところで、約束の楽器店へ連れてってもらう。といっても、宿の向いのビルの中。1階に店、そして地下には楽器作りの工房があり、サズのみならずギターやバイオリン等様々な弦楽器が並んでいる。紹介されたおじさんは、トルコ国内でも有名な楽器職人だそう(シナン・シャヒンさんと仰る、左画像の方)。木の削りカスやらがいっぱいの一室で、弟子?たちと共に、ラクを飲みチーズをつまみつ、一晩中楽器作りに精を出すという。即興演奏会もあったりして、同行したドイツ人旅行者ともども拍手拍手。サズは7弦だが、ウドというマンドリンっぽい11弦の楽器もある。因みにサズは1台5000円程度。“ギターが弾けるなら、すぐに弾けるようになる”と言われ、ちと心も動くも、何せ重いし、日本では教えてくれる人もいなさそうだから、さすがに購入は断念。あちこち連れてってくれたおじさん、最終的にはこれを買わせようみたいな企みあるのかと思いきや、そうしつこくは迫らず。やっぱトルコならではの親切な人だったよう。貴重な経験をさせてもらって感謝感謝。疲れと充足感で、部屋へ戻るやいなやバッタンキューで就寝。

こういうものが見たかったのであります!!あな、ウレシ。

本日の出費:朝食100万L 昼食500万L チャイ10万L! 夕食600万L ネット100万L コーラ75万L バスx2 75万L 計1460万L


 → 帰ってきました イスタンブール へ

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