東南アジア旅日記

 ・11月11日(土)チェンマイ1日目 お祭に遭遇!!
 到着時間は6時前と予定より1時間以上早い。既に白人たちは、宿の客引きの車で行ってしまい。残っていたのは、先ほどの日本人男性と、もう一人いた日本人女性、そしてコリアン・ガールズだけだった。同じ宿へ車で連れていかれる。要するに、このバスは、宿がある程度負担しているため、安い価格設定らしい。

 宿はシングルで100Bの安さだったが、何やら、かなり町のはずれにあるらしい。リピーターという日本人男性と女性は、自分でどこか捜しに行くと言うので、ついでについていくことにする。しかし、ちと後悔。歩けど歩けど、町の中心に出ない。30分は歩いたろうか。先の二人は荷物の重さなど気にする様子も無くスイスイ歩いていく。二人とも昨年トレッキングも体験したという。ようやく、街中に来たらしい頃、女性のほうが、“私はこの辺で探しますんで”と一人、離れて行く。しばらくすると、男性の方も。ウ〜ム、ついつい日本人恋しさについてきてしまったのだが、さすがに旅のベテランたちは、そういう甘い感傷とは最早無縁のようだ。ひたすら、自らの判断で行動し、わが道を行く。自分もこうならにゃいかんなあと、感心しつつ反省する。しかし、感心するのはいいが、これならさっきの宿に泊まってればよかったのではないか?と今更ながら思う俺。

 奇跡的に目星の宿には辿り着けたが、準備が出来ていないとのことで、ロビーで寝ながら待つ。10時を過ぎた頃起こされ、結果“手違いで部屋が空かなかった”である。そら、ねえべな。ますます、さっきの宿にとどまっていればと後悔。荷物をその宿に置かせてもらい、他の宿捜し。しかし、先ほどの男性に聞いて知ったのだけど、偶然にも今日明日はチェンマイのお祭だという。従って、行けども行けども宿が満室。かなり外れの方に行ってやっと確保。しかし、先ほどの宿は、部屋に電話があるということでチョイスしたのだが、ようやく決まった100Bの宿は、ファン、トイレ、ホットシャワー付だが電話は勿論ない。これで、更新がまた遅れそうだ。ただ、宿の雰囲気もフレンドリーだし、静かで広いし、これで100Bはやはり安い。とりあえず、バスの中でほとんど眠れなかった疲れで、ベッドにバッタリ。またしても、昼過ぎまで寝こけてしまうのでありました。

 起きたのは2時近く、とりあえず昼飯をということで、歩き出す。今朝は暗く、町の位置関係がサッパリつかめなかったので、慎重に歩く。中心部であるらしいターペー門を過ぎて、ショッピング・センターやフード・コートのあるエリアを目指す。多少、うるさい時もあるが、しかし交通量はバンコクの比ではない。タイ第2の都市とは言え、至ってのどか呑気なところでホッとする。観光案内所で無料の地図をもらい、ナイト・バザール向かいのフード・コートへ辿り着く。3時という中途半端な時間なので、ビールはまだパス。タイに来て初めてのソムタム(パパイヤ・サラダ)とグアヴァ・ジュースで済ます。ソムタムは結構辛かった。腹が膨らんだところで、祭のメインである川を下見に行く(右画像)。既に川沿いには色々な屋台が並んでいるが、最も多いのは、デコレーション・ケーキ状の花飾り(左画像)で、これに線香を立てて川に流すらしい。陽も暮れ始めたが、この川との位置関係を理解するために、一度宿へ戻る。

 宿は、市内を囲む堀からそう遠くないところで、市場の近くだった。意外とわかりやすく便利な場所なのはラッキーだった。シャワーを浴びて、宿前の雑貨屋でビールを買って、再び川へ。いよいよ賑やかになり始めた。屋台は花飾りの他、花火、焼鳥、揚げ物等が多い(右画像)。僕も花飾りを10Bで買って、線香に火を点けてもらい、川へ流す。日本の精霊流しに似ているが、これは死者を送るというような意味合いとはまた違うものらしい。川にたくさんの明かりが流れていく様は儚くも美しい。すると、花火がドーンと上がる。ただ、大玉が1,2発上がると、後が続かず、次は15分後位というスタンス。花火はそんな具合だが、この川沿いの賑やかさは、すごく、葛飾の花火大会に似ている。何だか浴衣を着たさくらが出てきそうだなあ、なんて思えて、つくづく自分は“寅さん”の国の人なんだなあと思う。まだ旅を初めて2週間ちょいなのに、何だかちょっと郷愁にかられてしまった。

 時間も8時を過ぎると、山車の行進が始まった。仏教系な飾りの山車に、民族衣装のタイ美人がちょこんと乗っているというパターン。街中から動き出し、川沿いの市役所みたいなところが終点となる。その市役所みたいなところから、川を逆行して行く。橋を渡って反対側の岸を歩くと、若者向けのバーがいっぱいあって賑やかだ。それにしても、タイ人も、中国人に負けず劣らずの花火、爆竹好きらしく、ところ構わずバンバンやりまくる。ちょっと注意して歩かないと直撃弾を食らう恐れがあって、怖い。火傷したりする奴いないんだろか?それと、気球状のでかい提灯がやたら上がっている。紙で作ったオバQ状のものの中に火をつけて、その空気で空に上げるというものだ。でも、これって落っこちたら火事にならんのかな?消防車は時折走っていたが、その消防署までイルミネーションしていたのがおかしい。


山車画像3連発

 そんな風に川沿いを歩いていたら、奇跡的に、バスで一緒だった日本の人と出会った。祭見物も一段落したところで、飲みに行こうということになり、彼の泊まっている宿の方へ歩く。その近くには、日本人の溜まり場として有名な、バナナ・ゲストハウスがあった。経営者の奥さんは長身の日本人女性で、ちょっと舌足らずな日本語で話す。どうせトレッキングするなら日本語が通じる方がよいので、明日、ここで日帰りツアーを申し込むことにする。例の日本人男性、服部さんは、やたら歩くのが好きな人で、あちこち歩き回る。やっと川沿いの屋台で腰を据え、ビアチャンを飲み始める。僕はトマトやパイナップルの入った焼鳥を5本買い、服部さんは、ソムタムとスルメを買う。韓国人のみならず、東南アジア圏でもスルメはポピュラーのようだ。服部さんは、タイ料理のシェフを目指して、彼女と共にバンコクでホテル暮らしをしているそう。料理学校とタイ語学校に通いながら、1年間は滞在し、日本でタイ料理レストランを開きたいという。それにしても、タイは、ホテル暮らしをしても、月2万円以下で済むというのだからすごい。釜ヶ崎より安い。家具つきで新聞も来るわキッチンもあるわと、快適な暮らしとのこと。ウ〜ン、ホテル暮らし、一度してみたいもんですねえ

 ビールが3本位開いて酔いも回る。周りは相変わらず、ガンガン爆竹花火。11時を過ぎ、そろそろ肌寒くもなってきたので、焼きビーフンを食べて締めにする。服部さんに送ってもらい、無事宿へ。思ったより便利な場所にある宿だった。それにしても、たまたまスケジュール前倒しでチェンマイに来てお祭に遭遇できたのは、この道中、初めて“ラッキー”と言える出来事だった。バンコクではめげたけど、こういう幸運に、これからもあやかりたいもの。シャワーも浴びず、ベッドに倒れこむ。もっとも、胸は、相変わらず気管支炎状態で、3時頃に咳き込んで目覚めたが・・・


 ・11月12日(日)チェンマイ2日目 しょぼいサイクリングとお祭2日目
 またしても起床9時。シャワーを浴びたりしていて、宿を出たのは10時過ぎ。とりあえず、近くの、“ミスター・ビア”の店でマウンテンバイクを借りる。50Bに保証金1000B。まずは、朝食を取るべく、ナイト・バザール方面へ。近くのSCのミスター・ドーナツで、ドーナツにコーヒー。どうも朝だけはこういのでないと。後から入ってきた関西弁嬢二人組に、バナナ・ゲストハウスの位置を聞く。昨日は夜でよくわからなかったので。とりあえずは鉄道の駅を目指すが、小さい駅で、ついつい通りすぎてしまった。スコタイ行きの電車というのは無いらしい。ならバスにするとして、昼近くにバナナへ行くと、服部さんと数人の日本の女の子がいた。ドミトリーに泊まるつもりで来た服部さんだったが、今朝になって空いてないと言われ、カチンときて奥さんが来るのを待っているという。明日の日帰りトレッキング・ツアーを1000Bで申し込み、服部さんには悪いが、自転車で市内観光へ。

 まずは近くのナショナル・シアターに行くが、タイ語の表示ばかりで、何やらサッパリわからない。諦めて、次はオールド・チェンマイ・カルチュラル・センターへ。ディナーつきの民族舞踊が見れるという。火曜日の予約をするが、一人なんてのは僕位。それに、宿までお迎えがあるらしく、宿名のファミリー・トライバル・トレッキング・ゲストハウスの名を言ったら苦笑と言うか、タイのお姉さんに露骨に笑われた。ウ〜ン、何か肩身狭いなあ。バナナに滞在の日本人を誰か誘えないものか?ともあれ、2時を過ぎ、さすがに空腹を覚えたので昼食。堀沿いに、服部さんお奨めのチキン・ライスの店があるらしいので捜すが、よくわからず、適当に中華系の店に入って、カオ・マンガイと言うが、鳥は無く豚だという。これまでの国は割とイスラム寄りだったので、豚肉があまり食べられなかったということもあり、久々に豚を食す。ポーク・ライスと水で35B程度。店のおっちゃんはやたら親切だった。

 次は、城壁外(チェンマイ市は、城壁と堀に囲まれている)の大きなショッピング・センターを目指す。ここには映画館もあるそうなので。ところが、自転車を止めようとしたところ、いつのまにかチェーンが無くなっている。鍵がかけられずに、自転車を盗まれたひにゃ、保証金1000Bが戻ってこなくなる。あせって、センター内のマーケットで鍵を探す。155Bと高くついたが、とりあえず鍵をかけ、ホッと一息。改めてセンター内をウロウロする。映画館はセンター内と向かいにあり、上映中の作品は「ナッティ・プロフェッサー2」、キム・ベイシンガー主演のサスペンス等。なぜか、「コヨーテ・アグリー」と「ウォッチャー」はどこでもやっている。余談ながら、チェンマイ市内は美容院が多いが、その店頭には、必ずと言っていい程、深田恭子の写真がある。日本のアイドルがタイで占める地位は結構あなどれないみたい。センターのフード・コートでビアチャンを一杯、少し腹も減ったので、カレー・ヌードルも食べる。

 陽も暮れたので帰路。結局、いく予定の大学だなんかは全然行けなかった。それに、明日、トレッキングで早起きなら、自転車は今日中に返さねばならない。おまけに、チェーンをなくしたペナルティが派生するはずで、何か、借りたのが損のような気も。市内は一通が多く、ババナ・ゲストハウスには寄れないまま、ミスター・ビアの店へ。案の定、チェーン代として50B余計に取られる。結果として、5時間で100Bと高くついてしまった。宿に戻ってシャワーを浴び、蚊よけスプレーをふって祭見物へ。その前に、明日朝早く、バナナ・ゲストハウスに行かねばならないので、道をチェックがてら目指す。位置的には、僕の宿と正反対位で、途中、既に山車が出始めたりしていた関係で30分近くかかった。既に、服部さんたちは出た後だったが、宿の奥さんに聞いたら、送迎サービスがあるとのこと。朝宿まで迎えに来てくれるそうで、安心して祭見物に戻る。

 人出は昨日以上で、スリが心配になるような混み具合。それでも、めげずに市役所近くまで行くと、また奇跡的に服部さんたちと出会う。ただ、彼らは逆方向に向かうところなので、敢えて合流はせず。ターペー門では、有料で何やらショウをやっていたが、市役所の庭のステージでは、無料で伝統舞踊やら何やら色々やっている。シューマイをつまんだり、揚げバナナ(10Bで、結構量が多くて腹にたまる)を食べながら、花火や山車にも気を引かれつつ、しばしステージを見物。トイレも開放されていてお世話になる。ドーンと上がる花火をカメラに収めたいが、大玉が続かないし、こういう時、デジカメは小回りが効かず、なかなかいい瞬間を捉えられない。昨日が葛飾の花火大会なら、今日は隅田川の花火大会という感じ。そうこうするうち、もう9時過ぎ。とりあえず、2日間で祭は充分堪能できた。明日は早起きだし、日記も書かなくてはならないので、そろそろお開きにすべく、川から離れる。


市役所ステージの模様

 しかし、帰り道、またしてもアチコチで花火攻撃があって洒落にならない。セブンイレブンで明日の朝食を買い、一路、宿を目指したいところだが、また道に迷う。ようやく市場に辿り着き、汁ビーフンをすすって締め。宿の前の雑貨屋で寝酒のハイネケンを買って、1日ぶりに日記を書く。結局、明日もこの宿に滞在で、最後の日に電話付の宿に移るつもり。その頃には、祭見物の観光客も少なくなっているだろうから。外はあいかわらず花火がバンバン鳴っている。歩きながら、ウォークマンで祭の模様を録音していたので、本当はこの音を音声ファイルにして、皆さんにお聞かせしたいところ。しかし、生憎、PCに入力するためのコードがないのでしたー。チャンチャン(画像:花火はやっぱ日本すね〜)。  → 祭も終えたチェンマイの続き
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