露・土・印 旅日記

 ・11月19日(月) ボンベイ → ゴア 移動日 インド夜行バス初体験

 起きたの11時近くっすよ、もう。いくら得意のギリギリ・チェックアウトとはいえギリギリすぎ。急ぎシャワー、髭剃り、荷物まとめ。宿に荷物をおいて出る。まずは朝兼昼食だが、ジェンギール美術館へ。こちらのお洒落なカフェでロシアン・サラダ・サンドにグアバ・ジュース。前回のベジ・バーガー同様、かなり量は少ない。腹、最早あまり下ってはいないのでけど、固まりだあとしても、もよおすのは有無を言わさないようなところがある。念の為、薬局で買った薬を飲んでおく。しばし美術鑑賞。どうやらここは無料。インドの現代画家の作品の展示がある。冷房が効いているし、無料の割に変な人が入ってこないので、時間つぶしには最適。その後は、また横のリズム・ハウスでCD物色。この辺はお気に入りエリアであります。

 シティバンクに寄って念のため出金した後、ちょっと早いけどネット。1時間程やって3時。長距離バスの中での食事用に、バナナとビスケットを買う。食が細くなってるというのは、便利な場合もある。とはいえ、乗りこむ前にも一応食べておこうと、レオポルドの斜向いの軽食堂でベジ・バーガー&オレンジ・ジュース。ここのは生のトマト、タマネギ入りだったなあ、まいいか。宿に戻り荷物を整理し、時間をかけて大用を足す。準備オッケー。タクシーでバス乗り場へ。

 乗り場は映画館側と聞いていたが、その少し手前にバスが何台か停まってるとこがあり、そこに自分のバスもあった。荷物を積みこんだのはいいが、荷物係の兄ちゃんたちがやって来て、荷物がでかいから金を払えなどとヌカす。“そんなん聞いてねーぞー!”と当然ごねると、最初50Rsとか言ってたのが20Rsになる。こいつら勝手にヌカしてるだけだなと思い、“お前ら、他の白人にも皆同じこと言ってんだろうなあ?”と文句をたれると、“じゃあ荷物どうなっても知らないからな”のような捨てセリフを残して去って行く。念の為、他の白人客に聞いてみると、“言われたけど払わない。あれが奴らの手さ”、払わなくて正解。全くふざけやがって。白人客7、8名にインド人客5、6名と僕を乗せ、バスは5時に出発。

 白人連中は、主に、高い寝台席に座ってる。僕は勿論ただの座席。空いていていいなと思ったのも束の間、1時間程して停まったところ、ドーっとインド人客が乗りこんできて、瞬く間に満席と化した。インド、宿にしろ、バスにしろ、ジモティ需要多し。旅行者だけの隔離状態のようだったヴェトナムとかと大違い。まあ、乗ってきたのは割と真っ当そうな人々ではあるが。僕の隣はやや太めのおじさん。それにしても、なかなか市内を抜け出さず、信号で止まるようなことがしばしば。ちょっと停車があると、子供の物売りが乗りこんで来たりするのは、タイとかと同じ。

 高速?なのか知らないが、ようやくバス、順調に走り出す。エアコン無しバスなので、あちこち窓は全開。スピードが出ると、風がビュンビュン入り込んできて寒い位。念の為、長袖シャツを持ってきて正解だった。それにしても気になるのは臭い。川の側を通ればプーンと異臭がし、あるとこでは小便臭かったり、あるとこではカレーの匂いと、様々な臭いが引っ切り無しに鼻をつく。インドの旅は、ある意味、この臭いの旅なのかも知れない。

 9時過ぎに長めの停車。食事休憩らしく30分停車するという。こちらは、買ってきたバナナを3本食べておしまい。時間があるので大用にトライ。万事オッケー。本格寝の態勢でバスへ。しかし案の定、眠れない。前にいるオヤジはバスが動こうが停まろうが、大鼾で寝こけていて、さすがのインド人間でもヒンシュクを買っている。でも、こうでなくちゃね。長い停車の後はほぼノンストップ。喉がやたら乾くので、コカコーラのペットボトルをグイグイ飲るが、トイレに気をつけねばならない。給油休憩で少々停まったので、これ幸いに、“トイレ行くから”と運転手に言い残し、用を足して戻るとバスが走り出している。慌てて走り乗ったが、ヤロー、わざとやった感じ。“言ったろうが、バカ!”と日本語で言い捨てて席に戻る。映画「トゥームレイダー」のセリフを通じて(“バカ!”が頻出)、この単語の意味するところが世界の知られるところとなればと思うのは僕だけだろうか?
本日の出費:昼食70Rs 電池75Rs トイレx2 2Rs 飲み物30Rs ビスケット10Rs ネット30Rs 果物70Rs
タクシー30Rs 夕食45Rs 計362Rs




 ・11月20日(火) ゴア(パナジ) “町をきれいに”の標語がある町

 明け方位に少し寝たか。8時位に停車。そこがマプサと気づいた白人達がドドッと降りていく。インド人も結構降りた。ビーチに行くならここなのだけど、とりあえず終点まで乗っていくことにする。ゴアと言っても、降りたらすぐにビーチってわけではなく、今目指しているのは中心のパナジ市。そこが拠点になり、そこからマプサ経由で各ビーチへと向うことになる、ということは、車中ガイドを読んで初めて知った。とりあえず今日明日位はパナジに泊まって、その後ビーチに移動でもよいかなと考えたのだ。8時半位にパナジのバス・ターミナル到着。早速タクシーやら何やらが待ち構えている。50Rsとか言われたのを25までねぎろうとしたが、30以上はどうしても譲らず、手を打って乗りこむ。運転手、いいホテルがどうこう言っていたが、有無を言わさず、目指すホテル・インペリアルへ向わせる。  

 高台にあるその宿は、シングルで150Rs。部屋は広くシャワー・トイレ付き。半地下なので眺めはよくない。ベッドは清潔で値段からすれば、かなりいい方。しかしどうやらここも宿泊客の大半はインド人。もっとも家族連れ等ではあるが。夜行で着いたら早速に寝だが、例によってインド人、フロントにあるテレビをガンガンかけてる。おまけに子供がやかましい。でも昼頃には収まり、それなりに睡眠。

 3時頃目を覚まし市内散策へ。宿から少し歩いたところに教会あり。ポルトガル領だったところなので、当時を偲ばす作りの建物が目立ち、落ち着いた感じ。路上で寝てる人もいないし、物乞いも少ない。ドミノピザまである。これはインドの中では相当に異色なところだろう。何せ、市役所らしい建物の前には“ゴアは美しい町、この美しさを保とう”みたいな標語が貼られている程。これってボンベイでさえ冗談にしかならんぜ。日本ではきちんとゴミはゴミ箱に捨てている僕も、インドでは思わずそこらに捨てたくなる。何せ、いちいちゴミ箱にゴミを捨てるという行為が無駄に思える位、路上にはゴミが散らばりまくっているからだ。これはかなりきれいな部類らしいボンベイでの話だから、他の町では言わずもがなだろう。一方、道で出会った子供がいきなり握手を求めて来たり、何だかいい町そうな予感もあり。観光局に寄って地図等を入手するが、近くの店に貼ってあったポスターに目を惹かれる。26、27日にヘリテイジ・フェスティヴァルなるものあり。会場はカラ・アカデミーなるとこで、ライヴも2日続けてあり。これは見なくては。今日1日ここに滞在した後、明日はビーチに移動。そこで4日過ごし、26日にまたここへ戻ってフェス見物。かなり呑気な旅程だが、そんあ具合に概ね決定。何時の間にか、インド的なスローペースになりつつある。


 ちと早いけど、市場があるあたりに魚を食べさせる食堂があるそうなので、そこで夕食といきたい。できればビールも。何せゴアに来たら、とにかくまずビールが飲みたかった。シラフ期間5日間ってのは、今回の旅では異例の長期間だろう。さすがに腹はもう万全。インド航空の建物らしいのを目指して川沿いの道をひたすら西へ。途中、例のフェスの会場であるカラ・アカデミー発見。まあ歩いて来れない場所ではない。更に行くと運動場やらスタジアムやら。しかしインド航空や市場は一向にないぞ。いくら何でももう1km以上は歩いたろうと、来た道を戻る。何と、例の会場より遥か手前、歩き出した時点あたりが市場(右画像)だった。まあ歩いたお陰で会場が発見できたからよしとするか。しかし、寝たきり生活からこんなに歩いたのは久々で、かなり疲労す。

 で、ビールが飲め魚が食べられそうな店を捜すが、バー兼レストランはどこも汚そうで薄暗い店ばかり。さんざ迷って比較的マシそうな店でキングフィッシャーを頼む。魚のフライでいこうかと思ったが、かなり空腹を覚えたので、海老の焼飯を。なかなかの量で、久々に迎い入れた胃袋もさぞかしたまげたことだろう。ビーチでこそカレー復帰を。疲れたし眠いので宿へ戻る。またたまってしまった日記を書こうとするも、久々にビールを飲んだせいか、眠いし少し頭痛さえする。ベッドに横たわりウダウダするうち寝こける。10時頃目覚めるも起きる気せずに、そのまま寝る。これで生活のリズムが元に戻るかな。
本日の出費:タクシー30Rs 宿代150Rs 飲み物13Rs 夕食90Rs 計283Rs



 ・11月21日(水) ゴア(カラングート・ビーチ) 1日目 

 明け方、物音で目が覚めたりしたせいもあり、起床9時。ミネラルウォーターを沸かして日本茶を入れ、残ったリンゴとビスケットの朝食。荷物をまとめてギリギリ10時にチェックアウト。オートリクシャーってやつを初めて拾い、バスターミナルへ。20Rs也。着いたところで早速カラングート・ビーチ行きバスあり。例によってというかインド人ばっか。白人1組。どうにか座れたが、次第に混んできて、終いにはギュウ詰め。どう見ても一車線しか走れないような道を2車線行くから、時折バス同士がすれ違い、停車する。そんな具合にタラタラと走ること1時間弱。如何にもな土産物屋の並ぶリゾート・エリアにバスは到着。

 しかしこの辺はガイドに地図も載っておらず、目指す宿の目印は“銅像の近く”ってだけ。早速に客引き等寄ってくるも、“インドでは客引きに付いていくとロクなことがない”と頭にインプットされてる故、やり過ごす。しかし段々荷物の重さに嫌気が差してきたとこで、バーにいた(ただの客?)オヤジが安い宿を紹介するというので、まあ見るだけと行ってみる。2軒目に行ったとこは穏やかな女主人のいる宿で、125Rsで申し分なしの部屋。ただ50Rs位のドミが希望だし、パルも欲しいので、そこに荷物を置いてしばしまわりを捜す。しかし見当たらず、結局、そこア・カノア・ホテルに落ち着くとする。4泊泊まるってことで110Rsに。案内のオヤジまだいて、5Rsくれとかヌカすが、鼻先で戸を閉めてやったら諦めて行ったようだ。

 ファンをまわしてまたしばし寝る(笑)。どーも眠くてしょーがない。すると、停電らしくファンが止まってしまったので、仕方なく昼を食べに出る。まずはビーチを少しウロウロ。もっと北のアンジュナというビーチは、かつてのヒッピーご用達の場所らしいが、この辺りはむしろインド人観光客が多い。またしてもインド人とご一緒かあ。しかしトルコとかに較べても、旅行してるインド人ってのは多いなあ。インドって貧困のイメージが強いけど、金持ってる人も一方で多くて、ホントの金持ちになると日本人なんか目じゃない位金持ってそうだ。ここらにいる人はまあ中流ってとこざましょうか。白人ではヌーディスト(トップレス)も2人程見かけました。おばちゃんだったけど。

 土産物屋等を少しひやかした後、やや白人系の店にようやく落ち着く、もう3時近いので軽くチキン・サンド、それにビール。サンドは本当に軽いものだった。ここも、インド人オノボリさんが多い。しかしここら食事処は高そうだ。バーとかはやたらあるが。ま、明日本格的にビーチへとまいりませう。屋台売りの果物で、前々から買ってみたかったのがマンゴー。しかし、その屋台にあったでかいやつはパパイヤだった。25Rsのやつを1個求めて50Rs札出したら、ミカン3個で10Rsというので6個買う。更に5Rs分バナナ買ってけと、とうとう50Rs釣りなりで果物ゴッソリ買う羽目に。まあ食いたかったからいいか。本当ならパイナップルとスイカも欲しかった。果物食べてる分には腹壊さないだろうし。宿へ帰って早速パパイヤを食べる。甘さは今イチなので、冷蔵庫を借りて冷やすことに。ここらはちょっとアリが怖いね。

 日が暮れて来たので、夕陽のビーチを撮影すべく浜へ。宿からは裏道を通ってすぐビーチへ行ける。しかしもう暗くなりつつあるのにも拘らず、ビーチは大変な人出。勿論ほとんどがインド人。ビーチってのは日暮れ時は人がいなくなるもんじゃないのか?何やってんだろね。雲がかかって夕陽は今イチ。部屋に戻ってシャワーを浴び、湯上りの1杯を飲みに。テレビがあるという単純な理由で、宿最寄のうらぶれた酒場へ。おっさんたちがカードゲームで盛りあがってる。白黒でよく映らないテレビ見ながらキングフィッシャーを1本。腹が減ったので移動。ビーチの入口にある掘建小屋風の店がインド人で賑わっているので、そこへ。この辺で白人系でない店を捜すのはなかなか困難。魚のカレーにロティ。パサパサご飯がタップリついてきたのでロティは不要だった。カレー食べたのは何日ぶりか。しかし、この店での食事中もあったが、この辺すぐ復帰はするけど、頻繁に停電する。インド全体こんなもんなんかな。トルコの東部も多かったけど。

 ネット。近くにあったカフェはCDドライヴ使用できず。インドは速度速いからと、日本語フォントダウンロードをやるが、ここのは遅かった。しかも途中でブチ切れた。バカヤローで1時間と40Rs無駄使い。サイトの更新はしたけど。で、懲りずに2件目。ここは日本語環境あり。毎週火曜日恒例のNFLチェックは勿論、銀行口座(カード引落用)をチェックすると、不測の出金ありでマイナスに。親にメールして別の口座から1万円移してもらうよう頼む。宿に戻ると、怪しい兄ちゃんが近づいてきて身構えるが、セキュリティだという。ホンマかいな?チャイが飲みたかったが飲まずに来てしまったので、またお茶を沸かす。その熱いお茶を飲んでいる時に、また停電でファンが切れたり。この部屋は風を入れないとかなり暑い。しかし開ければ蚊が入ってくるだろうし。難しいものです。

今イチだけど、日暮れ時のカラングート・ビーチ

本日の出費:タクシー30Rs 宿代x2 220Rs 飲み物12Rs 昼食55Rs 水10Rs 果物50Rs
ビール40Rs 夕食39Rs ネット40+45Rs 計543Rs


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