露・土・印 旅日記
・8月7日(火) ウラジオストク 4日目 22年振りの大台風に遭遇!
え〜、誤ってこの日の日記消してしまったみたいす。かいつもんで申しますと、表題の如く、とんでもない台風に遭遇して、電車が動かなくなりやした。どっかで橋がぶっ壊れてウラジオ駅からは電車は動かないという噂もあります。駅でひたすら待つこと5,6?時間。同じ車両らしい家族に親切にされたりもしましたが、放送の内容もわからず埒があきません。駅で知り合った数人の日本人は駅にお泊りのつもりでしたが、そこへ現れたるは、サンクトペテルベルグ在住のフクシマ氏。“ロシアを甘く見るんじゃない”と彼らを嗜め、彼らにステイ先を紹介してあげて事無きを得たそうです。フクシマ氏は28日にサンクトへ戻るそうなので、僕がサンクトへその頃着いた場合は連絡を取らせてもらうことにしました。後でイルクーツクで僕自身に起こった出来事等を振りかえれば、フクシマ氏の指摘は適切だったと思います。
で、僕はと言えば、またルーバさんちに駆けこみました。電話が不通らしく連絡が取れなかったので、いきなり車で押しかけました。それでも、優しいルーバさんは、快く泊めて下さり、食事も作ってくれました。ホント、感謝の念にたえません。駅には、夜を明かすのか、多くの人が残っていました。テレビのニュースで、橋が壊れたのは本当だと知りました。明日の8時の列車に振替だそうですが、本当に列車は動くのでせうか?断水のためシャワーも浴びられず、とにもかくにも明日の好天を祈って床についたという次第です。今思えば、爺さんが、“わしのウラジオにもっといれや”と引き止めたのかもとも思えたり・・・まあ22年に一度のものに遭遇するということは、ある種ラッキーと言えるのでせうか。9人の死者が出たそうなので、シャレにはなりませんが・・・

・8月8日(水) ウラジオストク → ハバロフスク 移動 シベリア鉄道初乗車は・・・
“蜘蛛が隠れずに巣にいるから、明日の雨は大したことない”という、ルーバさんの予想は見事にはずれ、今朝も土砂降り。6時に起きて、すぐ近くの24時間営業のスーパーへ。水とパンを買う。帰るとルーバさん起きて、せっせと朝食を作っている。その気持はありがたいが、既に7時だし食べると便が出たくなる。悪いけどそそくさと済まし、出の態勢に。またしても道は洪水状態。どうにかバスは走っていて、乗合バスを捕まえる。荷物背負ってポンチョ着たまま車内に突進。夢中で、見送りに来てくれたルーバさんに礼も言わなかったのが、ちと心残り。
駅には昨日の日本人や、車両が同じ家族も来ていた。結局、日本の皆さんは、フクシマ氏知り合いの家にステイさせてもらったそうで、一人250Rとか。もし、今日も足止めだったら、僕もそっちに泊めてもらおうかと思ったり。何せ、掲示板未だ点灯せず。そうこう待つうち、アケアン号の乗客は、バスが来て次の駅まで運ぶとか。かと思うと、バスがダメーになったり、状況はコロコロ変わる。だから、乗客達、皆しぶとく駅でねばるのか。再びアケアン組には動きが。他のハバロ行き組も乗れるという話もあるが、同車両の家族は、ここを動くなという。待ちの間に近くの銀行で両替。やはりチェックはダメ。またも1時間2時間と時が過ぎていく。雨は尚も降り続く・・・
昼前位に、昨日の代理店らしい英語使いロシア人が現れ、バスで次の駅へ行けば、ハバロ行きに乗れるという。僕と同じ317号に乗る家族は“ニエットニエット”と言うが、この駅にいても電車は動きそうもない。そこで、一発賭けで、他の日本人と共にバスに乗ることにした。親切な家族達に別れを告げて。しかし乗ったバスは、乗客輸送用とかではなく普通の市バスらしく12R取られる。降りても降りても乗ってきて、まるで中国のバスの再現。揺られること40分位、ようやくウラジオの次のウゴリナヤという駅へ到着。電車が停まっていて、ロシア号でイルクーツクへ行く予定の日本人二人はアッサリ乗車できた。僕はというと、ダメなのかと思いきや、車両が違うということらしい。チケットに書いてある号車へ行くと、女性車掌が、乗っていいのかダメなのか何やらハッキリしない。それでもねばってみると、どうやら乗ってよいということになったみたい。乗り込むが、どこの部屋だかわからない。ウロウロしていると、“ここに乗れよ”みたいな仕草をしてくれた人がいたので、そこへお邪魔する。ルーバさん位の初老婦人と、エイダン・クイン(俳優)風の二人。要は、部屋は勝手に空いてるとこでよかったみたいだ。
荷物をベッドの下に入れ、下段を取る。とうとうシベリア鉄道に乗車を果たしたわけだけど、果たして、この電車がハバロまで行くのかいつ出るのかも定かではなく、一向に落ち着かない。途中で乗り換えろなんて言われそうじゃん。同室の二人はシマコフカとかいう、ハバロよりずっと前の、割と近いところで下車するという。最初はベッドに腰掛けて話す二人の会話に耳を傾けるも、わかるわきゃない。職業を訊かれたみたいで、“エステイト”(注:今回の業務ビザ申請にあたり、僕の所属する社名は“サン・エステイト”。これは以前、父親が開いていた不動産事務所の名で、現在は有名無実)と言うと、エイダン・クイン氏も同業だったらしく、ちょっと複雑なことになり、わかってもわからないフリをする。で、しばらくした後、“寝るよ”と言って上段に上がると、彼らもお話をやめ寝の態勢に。ウン、悪い人たちじゃない。とうとう1時半過ぎに電車動き出す。最初ゆっくりと、次第に速度を上げ・・でも、やっぱ遅いなあ。
で、眠いので風景なぞも全然見ず、4時間位ひたすらウツラウツラ。7時頃起きだすと、やっとトイレが開いていて、待望の用足し。サモヴァールでお湯を入れ、カップラーメンの夕食。どうも車掌の様子とかだと、僕がこの列車に乗っているのは、ちと反則らしい。仕方ねえなあって感じで乗っけてやってるって感じなのだ。エイダン・クイン氏が“言ってもわかんないよ”と弁護?してくれてたみたい。まあ、とにかくハバロまで行ってしまえばこっちのもんだ。9時かそこらにシマコフカというとこが近づいたと車掌が告げに来て、二人は下車。そう、シベリア鉄道、目的地が近づくと車掌が教えてくれるのだ。だから、寝こけていても大丈夫なのであります。船の時同様、部屋独り占めとなり、ようやく沈み始めた夕陽をボーっと眺める。車掌が“お茶いる?”というのでもらうと5R。何だ無料じゃないのか。そのカップを取りに来た際、シーツをくれるが、これも20R。でも、ようやく客扱いしてくれるようになったみたい。
まわりの車両のガキどもが通路をキャアキャア駆け回って騒がしかったが、10時を過ぎて暗くなると、さすがに車両もすっかり静かになる。ところが深夜近くに男女二人組が乗りこんでくる。まぐわい始めたりしたらヤダな〜とか思ったが、しばらくしたら彼らも寝た。女の方が鼾かいてたなあ。あまり熟睡は出来ぬまま深夜3時。そろそろハバロに着く時間だ。車掌が他の二人を起こしに来る。彼らもハバロらしい。カップルかと思ったのは、母と子っぽい。なかなかチャーミングなお母さんと、人なつこい青年。僕に興味を持ったらしく、色々訊いてくるが悪いけど理解度20%位。結局、ハバロ着は深夜4時過ぎ。この続きはまた明日
本日の出費:両替100ドルキャッシュ→2890R 宿代25ドル 駅のトイレ3R 市バス12R お茶5R シーツ20R 計25ドル+268R

・8月9日(木) ハバロフスク 覚えてろよ、クソジジイ!!
どうにかハバロ着。早速、駅を出て宿を捜すためタクシーを拾う。最初声をかけた真っ当そうなロシア人ドライヴァーは、ホテル・ツリストと言うと、近すぎていやそうな素振り。でも深夜だし荷物重いしとねばると、何やら仲間を呼ぶ。するとボロ車の冴えないオヤジがホイホイととんできた。これがクセモノ。元はと言えば、こいつを呼んだ最初のドライヴァーが問題だったのだ。
ホテル・ツリストへ行けと言うと、割とアッサリそこへ。しかし部屋が無いのか何なのか断られる。比較的大き目の新しいめのとこだが、商売を終えたらしいお姉さんがたが、ワゴンで帰るとこだった。そこがダメで、次にツェントラリナヤという安ホテルを指定すると、何だかやたら車を走らせる。こんな遠いはずはないと言ううち、着いたのは空港ではないか!何を勘違いしてるんだ、このオヤジ。いや、勘違いではなく、空港側の宿へ連れてきたのだ。こんな遠いとこはお断りだが、そこも断られた。で、希望通りの宿へと思いきや、“金を払え”と言う。払わなければ動かない気だ。仕方なく200R払い、ツェントラリナヤを含む2件寄るが、いずれもニエット。とうとう仕方なく、高いけど日本語も通じるらしいマールィというホテルを指定すると、オヤジ、駅へ戻りやがる。“タバコ、タバコ”と言って車を降りていく。
このクソオヤジ、完全に人をなめてる。既に360Rも払っていて、言ってもいないところをさんざ走って、挙句、荷物を返そうとしない。さすがにブチ切れて、アジア以来の喚きまくり炸裂だが、クソオヤジ、ゲタゲタ笑うばかり。そんなこんなでもう朝が近いから、いっそのことこのクソオヤジの車で夜を明かしてやろうかと思うが、別のドライヴァーに聞くと、目的地に100や200で行くという。このクソオヤジにいつまでもつきあってないで、さっさと乗りかえるのが賢明と、荷物を降ろさせようとするが、奴は荷物を人質に取ったまま“ジェニ、ジェニ(銭、銭)”と抜かす。ク〜!とんでもない野郎だ。こっちも負けじと粘り、騒ぎを聞いて集まってきた他の運転手に、“こいつひでー奴だろ!”と、英語やら日本語で同意を求めるが通じるわけがない。ひょろい奴なので殴ってやろうかと何度も思ったが、暴力をふるったら明らかにこちらが不利だろう。警察だって、こっちの味方はするまい。悔しいけど、もう200R払うと、ようやく荷物を開放。他の異民族風運転手に声をかけると、行くという。クソオヤジは側でまだゲタゲタ笑ってくさる。ハラワタ煮えくりかえりまくり。何でこんなサイテーサイアクのやつにあたるんかね?全く。なす術もないのが悔しいったらありゃしない。何とかあの野郎にホーフクしてやりたい。560R見事にぼられた形だ。
異民族の運転手は真面目だった。希望のホテル・マールィがあるはずの場所へ200Rで連れてってくれた。しかし、ホテルらしきものは見当たらない。何やら、フツーの会社がある。すると、その裏の方に看板らしきものが。わかりにく〜。ドアフォンで英語が通じ、どうにか泊まれることに。運転手は別れ際、ガッチリ握手してくれた。教訓:運転手を選ぶ際は、見た目に注意すべき。純粋ラシアンではなく、異民族系の方が誠実だ。
このホテル日本語を話すスタッフが常駐というのはホント。中華系っぽい日本語を話す人がいて、部屋へ。ただし、シングル110ドル!キャッシュ・オンリーという涙ものの値段だったが。しかし部屋はさすが。テレビ、電話、冷蔵庫あり。バスルームも立派、バスタブあり。日本のビジネスホテル風だ。お湯はちとぬるめ。時間は既に6時、とにもかくにもベッドで爆睡。それにつけても、あのクソオヤジ・・・・ 昼過ぎようやく目覚め、2日ぶりに歯を磨き、シャワーを。110ドルも取られるなら、ここの宿を使い倒そうとばかりに洗濯もする。ネットも出来るかも。フロントへ降りると、ロシア版ウイノナ・ライダーみたいなお姉さんがいる。英語は?と訊くと、むしろ日本語がオッケーと言う。チェックの両替出来るところを聞くと、銀行よりサッポロホテルがいいと言う。電車のチケットを手配してくれるかと聞くと、それはインツーリストでと言う、何だ。で、とにかくホテルサッポロへ。TC両替はできるが2時まで昼休みという。2階のカフェを進められたので、こちらもそこで昼食。少し落ち着いて、いい天気でもあるので、ビールを飲む。注文した鮭の卵サンドってのは、フランスパン1枚にイクラがのっただけのものだったので、もう1品ペリメニを頼む。215Rと高くついてしまった。しっかりホテルのきれいなトイレで用を足す。しかし、両替所、シティコープのチェックはダメという。これで、宿代に110ドル・キャッシュ取られてしまったら、ちょっと危機的状況だなあ。旅はロシアだけで終わりかねないぞ・・・
駅までは遠いので、インツーリストでチケットを買うべく目指す。やっと見つかり、結局、明日出発のチケットを。アッサリ買え、そこはカードもOKという。キャッシュで1476R払う。これは、自分で駅で買うより高くついてるのかなあ?出発は明日2時とちょうどいいのだが、着は深夜2時過ぎ。またかあ・・・途中、銀行を見つけ、試しにチェック両替に挑戦。やたら時間かかり、手数料を2%も取られたがどうにか両替。300ドル分のルーブルをゲット。ドル・キャッシュへのチェンジも可能だったようだ。これで少し希望がわき、ようやく観光態勢へ。
ハバロと言えば、やはりアムール川。川沿いの公園へ行くと、遊覧船乗り場らしきものが。20R払って、マスクヴァ号へ乗りこむ。函館から交流教室かなんかで来ている中学生一向と一緒になる。中学生、インツーリストに泊まってるそうだ。いいですなあ。遊覧船、意外に長く1時間近く。5時過ぎだが全然明るいので、そこから第二時大戦戦没者慰霊碑を見に行く。川を見下ろす展望台状態のとこ。静かなレーニナ通りを駅方面に向かって歩き、中心部のレーニン広場へ。更に、明日行くつもりの市場へも。してみると、ハバロ、散策にはいい町。並木道が多く、市民が思い思いに散策している。ただ、ウラジオ同様、坂は多くて疲れる。7時過ぎたので、バルチカ・ビールの1番を買って部屋へ。シャワーを浴びてビールを飲むうち、9時近くなる。
夕食は、ロンリー・プラネット一押しで、宿からも最寄のカフェ・ベネツィアを目指すが、ガーン、閉まってる。「歩き方」に載ってるカフェ・サッポロってのもない。サッポロのレストランは高いし、この辺の店、結構早めに閉まる。あるのは、ビールを飲ませる屋台みたいなのばっか。結局、街頭売りのピロシキを2つと冷えたバルチカ(7番)を買って宿で食べることにする。映画でも観ようかと思ったが、最寄の映画館ギガントでのメインは「ムーラン・ルージュ」(ニコル・キッドマン主演)と、スティーヴン・セガールのアクション。今イチ興味湧かず宿に戻ることにする。しかし、ここでまた道に迷ったりする。宿に着いたのは、10時過ぎ。旅ってのは、楽しくも辛いねえ。
イルクーツクは、ダイカイくんも予約してもらったアメリカン・ハウスというのに泊まろうと思う。部屋の電話でトライするもかからないので、フロントへ相談に。ウイノダ・ライダーさんがかけてくれるという。無事予約終了。今晩は他に、ロシア後の上手な日本人ビジネスマンが二人泊まっているとのこと。ライダーさんに“一人旅は怖くないですか?”と聞かれるが、“やっぱ、ロシア怖いんですか?”と聞き返してしまう。しかし、生憎、部屋の電話でネットはダメだそうだ。明日、ネットカフェらしきとこでトライしてみるか。ハ〜、今日も疲れた・・・
本日の出費:両替300ドルチェック→8649R ボラレ560R タクシー200R 昼食215R 遊覧船20R コーラ15R イルクーツク行き切符1476.6R ビールx2 31.5R ピロシキx2 16R 計2534.1R
→ イルクーツクへ向け、また電車で移動っす。
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