コンヤの人達、意外と朝が早い。何せ朝から自炊だから(笑)。8時位から、もうガタガタやっている。おまけに外が寒いから、フロント(つっても廊下程度)でたまってる。こっちは9時過ぎにやっと起き出す。スルタンアフメットは食事処に困る。朝は、市電線路沿いの店でトースト等。アイラン(ヨーグルト・ドリンク)のカップをもらってきて、それを歯磨きコップにする。前々からやろうと思ってたのだ。まずは日記である。午前中は宿にいて、午後は新市街散策に行くのだけど、日本領事館及びシリア大使館の場所を知りたいという、同室の学生さんを案内することに。日記は書き終わったが、その彼がなかなか戻らない。2時頃ようやく外出。
学生のモギさんは、鉄道でブルガリア、ルーマニアを抜けてきたそうだ。この宿には、あの辺の物騒なあたりを通過してきた人が結構いる。物騒といえば、スペインのマドリッドやバルセロナは、マジで強盗が多いらしい。モギさんがあった7人中4人が被害者だったとか。いやはや。今回はさほどハードな地には行かない予定だけど、意外にも最大の難関はスペインってことか。とまれ、バスでまずは領事館。シリアのヴィザを取るには添状を取らねばならないため。僕は既に日本でヴィザを取得済みだが。
腹が減ったので昼食。タクシム側のケバブ屋へ入るが、すさまじい量の肉+ライスのプレートが出てくる。200gとか言ってたらしいのを2ミリオン(200万リラ、万を取れば=ほぼ日本円)と勘違いし、払う段になったら、何と6.5ミリオン!と言われる。そんな高いメシ食った覚えはねーぞー!とごねるが、1ミリオンまかっただけ。ボルんだよな、この辺。ちゃんと料金を聞かずに食うとこういうことになる。“イスタンブールはひたすらよいとこ”という印象があるのだけど、思い起せば、結構、こういうぼられたりの経験は頻繁にあったっけ。そう、後になってみれば、よかった部分の方が、より強く印象に残りがちなわけで、こことて、丸っきり天国ってわけじゃあないのだ。やっぱり締めていかないとね。
更にシリア大使館だけど、うる覚えで結構迷う。バスに乗って、道を聞き聞き辿りついた時には既に夕方でありました。モギさんが用を足したいと言うので、見当たらないのでヒルトンへ。ヤケに遅いと思ったら大用だったとか(苦笑)。彼と別れて、町中のポスター・チェック。まあ今更コンサート情報なんか知ったってしょーがないのだけどね。ネットカフェへ行くが、なぜかFTPサイトにアクセスできず、メルマガ第1弾はお預け。メールチェックすると、今のところ「不要」通知は1通だけ。「不要」が続出したら、どーしよーかと思ったけど(苦笑)。CD屋等を眺めているうちに夜になる。
新市街にやって来たのは、せめて一晩でもいいから、もう一度フォーク酒場へ行きたかったがため。宿が旧市街だから、あまり遅くまではいられないが、終バス時間位まではねばりたい。しかしスルタンアフメット行きは9時で終わりなのだ。まあアクサライ行きなら11時位まであるだろうということで、裏通りの店を捜す。まだ8時前なので宵の口ではあるけど、音楽が聞こえてきた店へ適当に入る。最初はビールで様子見。若い兄ちゃんのサズ弾き語りがなかなかよい。その店のよいとこは、兄ちゃんの演奏が終わっても、また別の奏者がすぐに引き継いで、ほぼ切れ目無く演奏が聴ける点。男3人組、先程の兄ちゃん+女性ヴォーカルと色々な演奏が聴けた。ハシゴはせずに、ラクを頼んで、その店にずっといる。段々ラクがまわってきて、ちょっとウツラウツラきたり。気がつくともう10時近くで、2時間以上いた計算。まあこの程度聴けば満足ってことで、店を後にする。近くのチョルバ(スープ)屋で夜食。しかし寒いっす。昼から寒かったけど、風が強くてたまらん。心まで寒くなるわなあ。この調子ではあまり夜うろつく気にはなれんわなあ。アクサライ行きバスに乗り、市電に乗換えて宿へ。しっかりワインを買って帰ったが、ラクが結構まわっている。同室の人と猥談などしつつ、今日もシャワーは浴びず、早めに寝る。
サズ、ラク、チョルバ等の言葉は → “トルコ基礎用語集”をご参照
本日の出費:朝食165万L バス85+65+75万L 昼食550万L チャイ50万L 飲み450万L ネット55万L チョルバ100万L ワイン375万L 市電65万L 宿代x2 1400万L 計3435万L

・3月19日(火) イスタンブール 3日目 愛憎半ばすってとこですかねえ
また同室の二人は7時位から起き出したが、こちらは9時過ぎに起きる。2日ぶりのシャワー。寒いので、あまり浴びる気がしないのだ。両替をしなくてはならないので、大学の方まで歩いて行く。この辺まで来ると、ようやく色々なものの料金が真っ当になってくる感じ。CDを買ったりもするので、50ドル分替える。BUYの表示値が低い方がいい値なのかと思って、一番安いとこを捜すが大間違い。BUYの表示値x金額分の意なのだ。わざわざ一番損するところを捜してしまったわけだ。長く旅をしてる割に、こういう初歩的なミスを犯すあたりが、ワタクシならではと申しますか。朝食は迷った末、チェンバリタス駅付近の食堂でチョルバ+パン、1ミリオン(100万L)。
宿に戻って早速日記。さしたる事件もないので短めに書こうとは思うのだけど。書き終えたところで宿のPCより更新。なかなかうまいくかず1h使ってしまう。1.5ミリオンと高くつくが、どうにか現地よりのメルマガ1発目を発信した。昼食はギュルハネ駅近辺の食堂が並んでいるエリアに行くが、今一つ入る気になれず、シルケジ駅裏の食堂に入ったのが大失敗。おかず選び食堂で2皿+アイランを頼んで、まーいっても3ミリオン程度とふんでいたら、何と6.5ミリオン!またボリかあ!メニューを見せられるけども納得いかない。ディスカウント!と言っても、0.5ミリオンしかまからず。“イスタンブールなんか、もー嫌いじゃ”と捨てゼリフを残して去る。ツーリストなのかよくわからないが、英語を話すおばさんに同情されてイチゴを二つ恵んでもらう。あー、情けない。どんどんイスタンの印象が悪化していく。トットと去るに限るだろう。国鉄シルケジ駅前のCD屋、やっぱり安い。新市街なら12ミリオンのところが9ミリオン。3枚+バスで聴く用のテープを1本買って34ミリオン、カードで買う。
宿に戻って情報ノートを見ていると、宿のお父さんが。ちょうど人気もなくなったので、ヴィデオの録画をさせてもらえないか?と頼む。KRALという音楽チャンネルでヴィデオクリップを録りたくて、そのために日本からテープを持参していたのだ。しかし、なぜかヴィデオ側に映像の入力ができない。しばしトライするが断念。仕方なくテレビを眺めている。あ〜あ、トルコ・ポップの最新音楽ヴィデオ、記録に残したかったなあ。
概ねやることが済んだので、後はマッタリ。宿のオウナーの娘で、一切を仕切っているエリフ嬢(21歳、イスタンブール大の学生)に“ノブさんいなくなって仕事増えて大変でしょ?”と言うと素っ気無く“ノー”。宿の手伝いをしていた日本人のノブ氏は、お母さんが病気になったってことで昨年いっぱいで帰国したそうだけど、エリフ嬢は、彼の存在を必ずしも快く思っていたわけではないみたい。何でも、客と大きなトラブルがあったとか。情報ノートの記述では、本人は満足して去って行ったみたいだけど。まあ、彼がいると主導権を握られがちなのが、宿主としては面白くないというところもあるのだろう。
それを機に、しばしエリフ嬢と話す。大学ではマーケティングを専攻しているのだそう。2週間前まで日本を旅行してきたそうだ。曰く“日本のフューチャーはあまりよくないかも”(日本語)。要は、少子高齢化の問題を指摘しているようだ。まあねえ、日本もこのままいくと、スペインとかイタリアみたいに過去の栄光で生きる国になっちゃう可能性がないでもないわな。そんな話をしつつ、音楽ヴィデオ見ていたら、もう夕方。外は寒いし金もかけたくないので、夕食は自炊組のものをご相伴に預かることにする。
8時位に夕食スタート。鳥と野菜の煮物に炊き込み御飯。作った人は3人位で、相乗りの人が僕を含め8人程。旅のツワモノ揃いのこの宿で、経験談の点では、僕もようやく追いつけるレベルになってきたかな?しかし、スペインで“バッグパッカー狩り”が横行しているという話にはびびる。ユースホステルから出てくるところを狙われるというのだから、たまったもんじゃない。宿の情報ノートでも指摘されていたけど、マドリッドはハズそうかなという気になっている。バルセロナは避けられないんだけども。念の為、宿のライブラリーで「歩き方」ヨーロッパ篇を借りて、宿等の目星はつけておくことに。
今晩は、地元の強豪チーム・ガラタサライと、よりによってスペイン・バルセロナとのフットボールの大一番の日。サッカーにはさして興味はないが、サッカーに熱狂するオヤジを見るのは面白い。で、宿の数人とビラハネへTV観戦に行く。皆、家でテレビを見てるのか、町がやたら寂しい。僕が割と好きなシルケジ駅近くのビラハネへ案内する。でも、思ったよりトルコ人たちの反応はクール。何気にバルセロナが1点入れたが、ハッキリ映されなかったのは、テレビカメラがその瞬間を意識的に避けた?結局、その1点差で地元チームは敗退。でもトルコのおっさんたちは意外と淡々たる様子だった。酒が飲めなさそうなシリア用に、ラクを1本買って帰る。12時過ぎで、同室の二人がもう寝ていたので荷物整理は明日にして寝る。
本日の出費:朝食100万L ネット150万L 昼食600万L 夕食160万L 飲み300万L ラク+水425万L 宿代700万L CD3400万L(カード) 計2435万+3400万L

・3月20日(水) イスタンブール 4日目(移動日) シリア行きはトルコのサブちゃん?経営のバスで
例によって、同室の人はかなり早くからガタガタやってたけど、こっちは9時過ぎ起き。チェックアウトは10時なのだけど、この宿はゆるやかなもんで、つい。「歩き方」コピーして軽く食べて戻って、やっとチェックアウト。荷物整理は出発間際に。早速日記を書き始めるが、何人かがイスタンブール大学の学食に行くというので同行。もうボラれるのはコリゴリだからね。大学は、一応入場チェックがあったけど、同行の人たち、何気に通り過ぎて行く。学食は40万Lで一食だが、あんな混み混みのところに日本人が5人でゾロゾロ。いい度胸ではあるわなあ。食事はパスタ、スープ、肉の煮物、りんご等だけど、まあ40万なりの食事って感じ。毎日来る程ではないわなあ。校内には美人が多いと聞いていたけど、こちらもそれ程でもないし。シリアに一緒に行くモギさんは、そのままシリア大使館に向かい、僕は急ぎ宿へ戻る。よりによって出発の日に限って雨が降るんだよね。
宿で急ぎ日記を書き、また宿のPCでファイル転送。去年の11月にこの宿で会った“シリアに行く”と言っていた女性が帰ってきて再会。エジプトに3ヶ月もいたそうな、ヒエー。両替を所望され、10エジプト・ポンドと2ドルをチェンジ、よかったんかね?荷物整理をして出発準備だが、コンヤのツワモノたちさえ、僕の荷物のでかさには飽きれていた。無事、シリア・ヴィザを取得したモギさんが戻り、ちょうど一瞬晴れ間が見えた4時ちょいに出発。短い滞在だったけど、宿の人達とは結構仲良くなった。トラムの駅までの道のりが一番しんど。アクサライで地下鉄に乗換えてオトガル(バス・ターミナル)へ。
シリアの北端の町アレッポへは、直通バスもあるのだけど、トルコ南端のアンタクヤまで行って乗換えた方が安くつくという。で、アンタクヤ行きを何社かあたると、好都合にも、一度乗って見たかった“タトルセス・ツーリズム”のバスが25ミリオンと安め。この会社、トルコ演歌系の大御所イブラヒム・タトルセス(→基礎用語集参照”)の経営する会社。バスで苦情が出たら本人のイメージ・ダウンに繋がるからサービスはきっとよいでしょう。バスは5時半出発でもうすぐだが、そろそろ空腹を覚え、バスに乗る前に軽く腹ごしらえをしたい。バス会社のオフィスで、モギさんが“ケバブ!”と叫ぶのには、トルコ人ともども苦笑。僕がトイレに行っている間に彼が安いケバブを買い込んできて、パクつくうちにバスが発車。約16時間の道のりであります。
西側エリアのバスだからサービス満点で、コロンヤ、水、チャイ等次々とあり。当然ながら、タトルセスの曲ばかりかかるが、インドのバスのように暴力的な音量ではなく、あくまで控え目。テレビモニターも付いていて、トルコ語吹替えの「逃亡者」、「エンド・オブ・デイズ」等をヴィデオ上映。しかし、思い荷物運びで疲れたこちらは、既にウトウト。雨がまた降り出し、雨脚が強まってきた。長袖を3枚着こみ、ジーンズの下にスキー靴下と、防寒対策は万全だが、バッチリ暖房は効いていた。2度位の休憩があり、チョルバ+パンの夕食を取り、大用も済ました。有り金の少なかったモギさんに5ミリオン貸したが、逆にこっちがフトコロ厳しくなってしまった。彼がアンタクヤの銀行でおろすのが頼り。ともあれ、今晩は疲れのせいもあってか、ひたすら寝に徹す。バスはシリアに向けて一路南進。