昨晩、日記を書き終えて1時位に部屋に戻ったら、例によって電気が消えていたので、少しだけ灯りをつけた。すると、入口のところで寝ていたジジイが突如起きて騒ぎ出した。“皆寝てるんだから、電気を消せ!”。確かに、そのジジイ以外は皆寝ていたようだ。でも、ここはドミだから、早く寝る奴もいれば遅く寝る奴もいる、早く起きる奴もいれば遅く起きる奴もいる。こっちは明日に備えて荷物まとめもせにゃならんのだ。大体、ジジイがヒステリックに騒ぐもんだから、かえってまわりを起している。朝見かけた時から変なジジイだとは思っていたが、やっぱりイカレタ奴だった。ユース・ホステルなんだからジジイは泊まるなっつーの(あ、ワタシも泊まれない)。ま、そんなわけで喧嘩状態となり、腹が立って寝つきが悪かった。でも7時に起きて朝食。8時半には出る。
空港でのチェックインはスムーズにいったが、荷物は自分で持っていけと言われる。で、例によって荷物チェックだ。なぜか重量チェックはなくて、何kgあったのかはわからない。出国のイミグレには意地悪っぽい目で見られたが無事通過。で、ボーディング・ゲート近くで待つのだが、両替しようと思ったら両替所がない。この辺は、本当に空港によってマチマチで困ったもの。チェックイン後にやたら両替所や店があるとこもあれば、全然ないとこもある。カナダドルが80も余ったので50$近くになるはずのだけど。率は悪そうだけど、NYの空港に着いてから替えるよりないだろう。定刻に搭乗開始。
窓際の席のはずだったのだけど、メキシコ人だか何かの家族が3人で座ってしまってる。一応、オレの席はそこだと言ったが、別にこだわらないので譲ってやる。で、通路側の席で、隣はアメリカンとおばしきおばちゃん。見た目はフツーだしデブでもバカでもなさそうなのだけど、やはりアメリカンだけあってルード。でーとサンダル履いた足を投げ出して座り、座席に何やら豆の袋があったのを見つけ、バクバクっと食う。何せ行儀が悪いのだ。人がトイレに行っている間に、飲み終わったカップを人の座席に置いておくし、降りる際も人の席に勝手に荷物を置いていたり。いやあ、またアメリカに来ましたよ。このオバンのお陰で実感湧いてきましたね〜。
しかしねえ、入国審査もイミグレも何もなく、いきなりバッゲージ・クレイム。何か抜かしてきたかなと思って戻っちゃった位。こんな何もなく入国オッケーなの?カナダ側でのチェックで全て事足りれりってことなのかな?狐につままれた感じのまま、バスに乗る。またバス+地下鉄の乗り継ぎで中心部に出るのだが、またバスに乗る時、釣り銭がなく、挙句、客に崩してもらえとか、まあインドか中東の国並である。ホント、この国は精神的には後進国だよ、全く。結構バスで時間がかかり、74th通りだかで降りる。ここらはスパニッシュ・エリアみたい。そこから地下鉄に乗って、目指すはタイムズ・スクエア。
いやしかし、NYの地下鉄、悪夢のようだ。暑い!ホームは蒸し風呂状態で、車内も冷房が効いてるってはずなのに効いてない。長いこと乗ってたら、ちょっとクラクラしてきたぞ。更に、タイムズ・スクエア駅に着いてから地上に出るまで、かなり歩く。もう汗ベッタリである。NYの宿は、またYHをとも思ったのだが、予約の時点ではいっぱいであったし、どうせタイムズ・スクエアに着いたのだから、そこに近い宿がいいかと思って、ビッグ・アップルなるホステルを目指す。45th.stにあり、ブライアン・ウイルソンのライヴのある会場にも徒歩圏内。それが決定要因だ。フルと言われるかと思ったが、大丈夫だった。5泊の予約をするが、一応、宿代は日払いにしておく。何たって36$だもんね、ロンドンよりも高い!宿の受付の巨大な姉ちゃん、やたらに無愛想だ。部屋はエレベーターなしの5階。
宿内には共同スペースがあるのだけど狭くて、PC作業はちと厳しそうな雰囲気。困ったもんだねえ。とにかくシャワーを浴びて一休みの後、本日の大目的を果たすために外出。目指すは42nd.stにあるBBキング・ブルース・クラブ。しかしまあ、とんでもないとこにある宿だなあ。1ブロック先がタイムズ・スクエアのど真ん中。「ライオン・キング」だ何だのブロードウエー・ミュージカルの劇場が所狭しと並び、経済ニュースでよう登場するナスダックの巨大電光掲示板もある(左画像)。そして、お上りさんが大半であろう、人人人。何だかもう狂気の沙汰のような場所である。喧騒度は、さすがに今まで訪れた都市の中でも最高か。それにしてもまた、BBはずいぶんといいとこに店を持ったもんだなあ。ブライアンのチケットはアッサリ買えてしまった。20日の10時半の回を。この場所なら遅くなっても問題ないだろうから。
そこの並びにヤンキースのオフィシャル・グッズ・ショップあり。チケットも販売していて、21日のデイゲームの切符を購入。これでNYの2大訪問目的は果たされることとなった。だから、もう今日はこれで充分って感じ。45th.stにあったアイリッシュ・パブでビールを2杯。観光予定等を考えつつ。で、夕食は安かったので、42nd.stの吉野屋で。当然、日本人だらけ。しばらくタイムズスクエア周辺をウロウロするうち、せっかく土曜の夜だから、ミュージカルでも見ようかという気になる。目に付いたのは、プリマス劇場の"The Graduate"。映画で有名な「卒業」の舞台版である。話には聞いていたけど、まだ続演中だったのか。チケットを買いに行くと、意外やまずまずのポジションのが買えた。急ぎ、宿に戻ってから出直す。
8時開演。この芝居の最大の話題は、ミセス・ロビンソンをキャサリン・ターナーが演じていること(右画像)。「白いドレスの女」とかでセクシー系女優として登場したけど、結構、急速におばはんになってしまった印象。もう少し華のある時期が長ければローレン・バコールになれたかも知れないのに。席は舞台上手の端っこだが、前から3列目。皺とかもしっかり見え、ターナーの厚化粧は、ほとんどおばあさんに近い。体型もすっかりどすこい体型だが、主人公ベンジャミンを誘惑する場面で、スッポンポンも披露する。一段と野太くなった声も含め、役者としての迫力は漲っている。ベンジャミン役はジョシュ・ラドナーという人で、まあダスティン・ホフマンのような圧倒的おかしさはないけど、まずまずの好演か。更に、映画でキャサリン・ロスが演じたイレイン役は、アイドル(だった?)、アリシア・シルヴァーストーンだ。コメディエンヌに徹した演技が好感。とにかく、この舞台版は、映画以上に明快にコメディとしての色合いが濃くなってる。2時間ちょい、セリフもわかりやすく、なかなか楽しめた。着いた初日にいきなり芝居見物もして、100$以上使ってる、イヤハヤ・・・
更に、幕間に雑誌タイム・アウトを読んでいたら、ブライアンの夜の2公演は、内容が違うとか書かれている。つまり、大会場でのコンサートの際は、2部構成で、前半BB5ナンバー、後半「ペット・サウンズ」全曲なのだけど、それを分けてやるってことらしい。だったら、8時の回のも見なくちゃ。ってことで、再びBBキングの店へ行き、さすがに今度はカードで買う。いや〜、本日の出費200$超っす。宿の予想以上の高さもあり、金が余るどころか、これではNY1週間の滞在は厳しいぞ。宿をとった5泊だけで移動した方がフトコロのためかも。今度はバリでの旅費がやばくなってきてしまう。何ともはや。
部屋に戻ると、同室は日本人。オハイオだかで3週間の交換留学を終えてきたところらしい。久々に日本人とまともに話すので、ついつい色々話しこんでしまう。12時過ぎに、彼の友達も到着。もう一人は白人だが、更にエクストラ・ベッドでもう一人加わる。公営YHは寒い位冷房を効かせていたが、ここは部屋が滅茶苦茶暑い。扇風機も全体をカヴァーしきれず、ムシムシしてたまんない。寝不足なのだから、灯りがついていても寝られるかと思ったが、暑さも相俟って一向に眠れない。おまけに白人は1時位には寝たが、日本勢は何だかベッドでマンガでも読んでいるのか、3時位まで起きていた。こっちは記憶がなくなったのが、やっと4時位。夜は共同スペースが、宿で盛り上がる白人連中に占拠されてしまうので、朝方PC作業をしようと思っていたのだけど、これでオジャンだ。っていうか、明日の観光これではヤバイ。先が思いやられるなあ・・・本日の出費:地下鉄2.25c$ ベーグルサンド2.78c$ 地下鉄10$ 宿代46$ ブライアン・チケット50$ ヤンキース・チケット33$ 昼食3.89$ 買物7.8$ 卒業チケット46.25$ ビール11.5$$ 計5.03c$+258.44$

・8月18日(日) ニューヨーク 2日目 現代版“バベルの塔”?跡に立つ

いや、まいったね、眠れなくて。それでも宿代を払わねばならないので、9時半には起きる。宿の無愛想な姉ちゃんが、“宿代の取りたてに毎朝あんたを起すのはゴメンよ”などとヌカすので、“オレは金のことは絶対に忘れない”と豪語したのだ(苦笑)。で、また1泊分を払い、朝食を取ろうとキッチンへ行くが、ここのキッチン、トースターもないし、何だかガスもつかない。これじゃ何も食えやしない。時間も勿体無いので、結局、外で食べることに。色々捜したのだけど、安くて軽く済むものってことで行きついたのはマックだった。ベーゲルサンドとかがあって、そのセットを頼むが、4$以上かかってしまった。おまけにそこのマックはトイレがないときた。アメリカでんなあ。宿の受付にいた時、今YHに泊まってるという日本人の女の子が宿を替えたいとやって来たのだけど、その子の情報に寄れば、2ブロック先にもっと安い宿があるという。で、そこへの宿替えを視野に入れて行ってみるが、来年まで閉まってるとか。“ビッグ・アップル”(今の宿)に行けと言われた(苦笑)。う〜ん、まさしくビッグアップルからは逃れられないってわけか。金食い虫のような街 ニューヨーク 続き
ま、仕方ないので宿は替えずに観光へ赴くとする。NYに来て、ます見に行くとすると、どこか?それはもう自由の女神しかないでせう。ところがNYの地下鉄暑くて不快な上にわかりにくい!間違えて1時間近くグルグルまわってしまう。やっと自由の女神のあるリバティ島行きのフェリーが出ているバッテリー・パークに着いたのは昼過ぎだった。しかも、考えることは皆同じらしく、炎天下の中、長蛇の列ができている。これはたまったもんじゃない。そこへアナウンスがあって、ハーバー・クルーズなら島へは寄らないが、自由の女神等も見られて同料金ですぐ乗れる、とのこと。そも、今日は、女神さんは閉まっていて昇れないらしい。なら、クルーズでいいやと、すぐさま乗船。
1時間のクルーズで、エリス島、女神等を横目に見つつ、グルっとまわって元へ戻る。元の場所へ戻るならフェリーを間違えることもあるまい。大体、空いていていいわ。まあ、女神は別に昇らなくてもいいものって気がする。移民たちが船でアメリカに着いた際、船上から女神を見上げたように、眺められれば、それでいいのではないかと個人的には思って。移民たちは、まずエリス島へ運ばれ、そこで入国チェックを受けた。そこらは映画「ゴッドファーザーPART2」が印象的に描いていたっけ。エリス島のイミグレは1954年に閉まったのだそうな。ま、てなわけで、ようやく女神様とのご対面である(右画像)。船は最後にグラウンド・ゼロに寄るって話だったけど、らしきものは見えなかったぞ。もう、しつこい位に911のことを言ってたっけ。ハイハイ、わかりましたよって。
クルーズを終え、ウォール・ストリートへ行こうと地下鉄の駅へ向かう途中、スミソニアンのネイティヴ・アメリカン・ミュージアムというのがあった。いわゆるインディアン関係の展示に加え、特別展でメキシコのフォーク・アートの展示もやってる。面白そうだし、入場無料とのことなので見ていくことに。近くでサンドイッチでランチを済ました後、入場。やはり荷物チェックはあるが、やや緩め。ネイティヴ・アメリカン関係のもの以上に、メキシコのものが興味深かった。メキシコのアートってのは独特だね。何と言ってもキーワードは骸骨。素朴さに神秘さが加わって、何ともいえぬ味わい。ギンギンに冷房が効いていたしトイレもきれいで言うこと無し。ここは穴場という感じ。
地下鉄でウォール・ストリートへ行ったのだけど、歩いても余裕の距離だったな。デカデカと星条旗が掲げられた証券取引所等が見物だけど、やはり休日のせいか迫力は今イチ。相変わらずのジリジリの暑さの中、徒歩で向かったのは、いよいよ、あのグラウンド・ゼロであります。言わずと知れたワールド・トレード・センター跡の廃墟。柵のようなもので囲ってあるけど、横の方に行けば中身が見える。従って、今や無料で見られるNYの最新必見観光スポットと化していて、周囲には土産物の屋台も多数。肝心の場所は、穴がポッカリ開いていて、工事中ですって感じで、あまり生々しさは感じない(左画像)。インド人なんか、ニッコリ笑顔で記念写真に収まっていた(笑)。さすがにムスリムは来られないんだろうな。入口のとこでは警官がTシャツか何か売ってる。まあ、アメリカってとこは、とことんコマーシャリズムの国だね。その警官に感極まって握手を求める観光客もいたり。黒人痛めつけたりして評判の悪かった警官が、一気に失地回復してしまった恰好だ。
でも、あの双子ビルがなくなったせいかどうか、NYの摩天楼、思った程迫力を感じないのだけど。あんまりいっぱいある過ぎるからか、それとも、まだ本当の摩天楼エリアを見てないせいか?シカゴみたいに、一ヶ所に集中してる方が印象に残ったけどな。さすがにもう眠いので、地下鉄で戻る。42nd.stに出てミュージカル「42nd.st」のチケットを買おうと思ったが、生憎本日は休演。一旦、宿に戻って今晩はどうしたものか考える。そろそろ夕食も取らねばならぬし、ビールも飲みたい。で、向かったのは、なぜかグランド・セントラル・ステーションである。駅なら日曜の夜でも食べるところがあるだろうし、バーだってあるに違いない。それに空港行きのバスが出てるらしいので、それもチェックがてら。徒歩で向かう。
メットライフ・ビルの下が駅になっている。広いコンコースが地下にあり、案の定、軽食スタンドやバーがあり。ただ、名物のオイスター・バーは閉まっていた。しかし日曜とあって、バーも8時半位には閉まるよう。とりあえず、インド料理のスタンドで野菜カレー頼むが、9$近くかかってしまった。でも生ビールが飲めるところもあり。駅の待合所でフォスターを1杯。今日はこれで終わりかなあ。その待合所も9時半位には閉められてしまい、宿に戻る。白人が一人寝ているだけで、意外にも日本人留学生コンビは帰りが遅い。しかし暑いよ。こりゃまた眠れない。おまけに二人が帰ってこないので、電気が点いたまま。ああ、NY、まともに観光ができるのかなあ?
本日の出費:宿代36$ 朝食4.44$ 船代10$ コーク1.75$ 昼食7.7$ ビール4.32$ 夕食9$ チーズ5$ 飲み物0.9$ 計78.7$