6時に起きましたよ〜。何かこういう早起きって精神的プレッシャーになるだけでなく健康によくない感じがするんだけど(苦笑)。寝つけなければ、どうしても睡眠不足に陥るし。やはり人間、腹が減った時に食べ、寝たいだけ寝てるのが体にはよいのではないでしょうか?何て、ドンドン社会復帰が遠ざかってますね。とまれ、シャワー代なんてのは請求されないまま宿を出て市バス乗り場に。なぜか日本人多数。皆、同じ7時55分のマドリッド行きに乗るのかしら?バスの中で小銭をぶちまけてしまい、日本人カップルに拾ってもらいました、やれやれ。
その拾ってくれたカップルはセヴィーリャ行き。一方、マドリッド行きも日本人5,6人。後の席の無愛想なカップルに「歩き方」を見せてもらう。目的地アルカサル・デ・サンホアンの情報が皆無なもんで。安い宿は駅近くにあるみたい。これで一安心。これだけ日本人がいるということは、そろそろ夏休みシーズン?バルセロナの宿ではパッカーっぽくない真っ当なる(笑)女性にまた会えるかもね。しかし電車の切符高かったね、26eだよ。何もしてなくても1日3000円超か。さすがに豪華といえば豪華な列車(2等だが)で、イヤホンが配られ観光バスみたいにヴィデオ上映あり。「クロコダイル・ダンディ」とS・セガールのアクション。ほぼ主要駅しか停まらずに行くが、途中の駅を過ぎたとこで、なぜか逆戻り。どうやら早く出発し過ぎたらしく、乗りこんで来た客多数。おっかしいわなあ。
それでも辻褄合わせてほぼ定刻、12時半には到着。サンホアン、ガイドに地図も載ってないので、安宿がどこにあるやら。この町で一番大きいらしいドン・キホーテ(レストランはサンチョ)というホテルの側に目指す安宿があった。珍しく愛想のいいオウナー。「歩き方」に載ってるので春休みには結構学生とかが来るらしい。オウナーのおばさん“アリガトウ”程度は言える。ここんとこの宿は、やや日本人を異物扱いする雰囲気がなくもなかったが、ここは馴れたもの。要は馴れてもらうのが一番なんですね。嬉しいことに1泊10e!久々の安さに、早くももう1泊してもいいかななんて思う。部屋は簡素そのものだが、こういう部屋こそ僕の望むもの。風通しもいいし流しも部屋内にある。洗濯物も干せるし、言うことなし。ちょっと元気出てきたぞ。
再び駅にタイムテーブル・チェックに行くが、次の目的地ヴァレンシアに行く電車は月曜までない?それに風車を見に行きたい次の駅カンポ・デ・クリプタナ行きもしばらくないみたいだぞ。まあ先に腹ごしらえを済ますことに。しかし、見事な位何もない町。大きなスーパーらしいのもないね。暑さも結構なもの。結局、駅最寄りの6.6e定食の店へ。テレビがあったので、内容がよければ明日午後はここでWC観戦もいいかも。明日1時半より韓国とトルコの3位決定戦。これぞ最後の見物ですよ、決勝以上に!定食はパエーリャ+ポークソテー&ポテト、ビール、そしてアイス。選択の余地があったのに判りやすいものを持ってこられてしまったみたい。でもまずまず。カフェもついてたし。明日も開いていればいいのだけどね。ヨーロッパの田舎町の週末は旅人泣かせ。下手すると、全ての店が閉まっちゃうからね。最悪、駅のカフェテリアは開いてるかな?
一旦宿に戻って小休止。さて、なぜこのような田舎町を訪れようと思ったのか?ここは、いわゆるラ・マンチャ地方であります。ラ・マンチャ、つまり、あの「ドン・キホーテ」の舞台となったところ(勿論、ディスカウントストアではない)。セルバンテスの本を読んだのかというと、実は全部は読んでない、出発前に読もうと努力したけど、何せ長いので読みきれず、全集ものなので持ってもこれず。ではミュージカル「ラ・マンチャの男」はと言うと、リチャード・カイリー主演のブロードウエイ版は勿論、松本幸四郎主演の日本版も見たことない。じゃあ何で思い入れがあるのかと言うと、映画ですかね、ピーター・オトゥール主演の。評価はあまり芳しくなかったけども、何より歌が印象に残ってる。舞台版と同じ“見果てぬ夢(The Impossible Dream)”がそれ。“見果てぬ夢を追い求めぇ、夜空の星に手を達せんとすぅ”という歌は、あのブルース・リーも自分の葬儀の時に流して欲しいと遺言で残したとか。まあ、かっこよく言えばですねえ、世界一周なんて、風車に戦いを挑むのと同じような愚行ともいえ、まあ一応気分としては、僕も見果てぬ夢を追っているのかな?ってことで。
ま、そんなわけで、その、ラ・マンチャ地方らしい風車が見れるところへということで、電車で隣駅のカンポ・デ・クリプターナへ。5分の距離なんだけど、電車が遅れまくって30分後の到着。やはりこんな暑い日に、わざわざ何てこたない風車如きを見にやって来るなんてスキモノは、日本人位と相場が決まってるらしい。僕の後方を、らしき日本女性が。特に声はかけなかったけども。真っ直ぐ20分位歩けば着くって話だったけど、途中右折せよの矢印が。それに沿って歩くけども、おいおい一向に見えてこないぞ、風車なんて。途中のガススタンドで飲み物買って歩くうち、ようやく見えてくるがすごい曲がり道。やっぱり直進すればよかったんじゃないの?1時間近く歩っちまったぞ。電車が30分遅れたので、帰りの電車は2時間後だったのんひ、もう見物時間は30分しかない!おいおい!
風車は丘の上に10台位並んでいた(左画像)。そのうち1台が開いていて、おじさんが土産物を売っていた。風車の仕組を見せてくれたり(右画像)ワイン飲ませてくれたりのサービスがあったが、こっちは時間大丈夫かなってのが気になる。あの闘牛士が勝利の美酒を飲む皮の水筒みたいのに興味があったが、高かったのでパス。
結局、何も買わなかったけど、突然態度が変わるなんて、どっかの国みたいに大人気なくはない。気持ちよく別れた。観光局へ行って、駅への近道を聞こうと思うが、英語通じず。“駅はもう閉まってる”なんて言うから一瞬焦ったが、着いた時点から既に駅は閉まってたって。6時30何分だかにマドリッド行きがあるはずで、行きは1時間近くかかった道をあと30分で戻らにゃならん。とにかく南の方向を目指して急ぎ足で向かう。バターリャ(ポルトガルのレイリア篇参照)の二の舞はご免だぞい。大体、ここらタクシーさえ走ってないし。
しかし、道わからんぞ。ヤバイ。とにかく見かけた人に道を聞いたところ、道路工事みたいのやってたおじさんがわざわざわかりやすいとこまで連れて行ってくれる。うん、エスパーニャ、やっぱ根は親切なのかも。行きで見かけたドン・キホーテの銅像みたいなのがあって、やっと道がわかった。無人駅へ駆け込む。帰りは15分で来れたな。スペインの標識ってクセモノなんだよね。矢印あるから近いのかと思いきや、実はかなりの距離があるってことがしばしば。今回もその矢印に沿っていったせいで、余分な時間費やしたわけで。どうにか時間には間に合った。というか、またしても電車は30分位の遅れで余裕だった。行きにいた日本女性もいたなあ。とまれ、ハ〜疲れた!
本当はですねえ、ここんとこメゲ気味で、旅が今イチ楽しくなくなってしまってる中にあって、ドン・キホーテよろしく風車に向かっていくことで、大きな目的を達っせんという当初の志というか、旅を楽しむ原点に帰ることを誓おうみたいな、そんなシナリオ描いていたんだけど、いや、全然思惑通りには行かず。誠にもって冴えない風車巡りでありました。でも、サンホアンの駅から5分程度のとこにも風車見えたけどなあ。あれでよかったかも。明日はいっちょ徒歩であれを目指してみっか、と、もう延泊する気になってる。この何にもない町に。とりあえずWC見たいんで。
駅周辺をうろついてみるが、やっぱり見事に何もない。これで明日店が閉まったら目もあてられんなあ。一応、駅の窓口でヴァレンシア行きの電車のことを聞いたら、毎日出ているそうで安心。もっとも朝7時20分発とかだけど。スーパーっぽい店でビールとヨーグルト買って宿に。明日のパンは、先程のランチで余ったパンをお持ち帰り。田舎町のせいか、“コリア!”なぞと子供に後ろ指指されるケースも。今までは何かと“チノ”だったけど、これからしばらくは、スペイン、ポルトガルではアジア人といえばコリアンってことになるのでは?まあ、チノよりはよろしい。シャワー浴びてビール。風が入ってきて気持良い。明日は暇にかまけてタップリ洗濯したろうじゃないの。これで残りのスペインはヴァレンシア2日、バルセロナ4日とちょうどいい感じ。バルスの宿を予約しといた方が無難かも。
9時頃夕食に。最初に入った店で白ワインとサーモンのサンド頼むが失敗。釣りごまかそうとするし。2軒目で小さなピンチョ?2つと白ワイン。それで1e。最初からこっちにすればなあ。自分のシェリーも少しは飲まにゃあならんので10時には戻る。夜になったら風が入らなくなって暑いなあ。明日はとりあえず、ゆっくり寝た上で風車を再び。そして、ミ・アミーゴのコリアの応援とまいりませう。本日の出費:宿代10e 市バス0.85e サンホアン行き列車台26.16e クリプタナ行き電車代1.16e 昼食6.6e
アイスティ0.75e 夕食4.4e ビール+ヨーグルト1.25e 計51e

・6月29日(土) アルカサル・デ・サンホアン 2日目 続・風車&コリアン旋風の終焉
宿の周辺、週末のせいか意外にうるさかったな。でも9時まで床にいて久々に(でもないか)のんびり。朝食の後、延泊の旨告げ、10時ちょいに出る。目指すは昨日列車から見えた、サンホアン市内の風車である。また風車かって思われるかも知れないけど、本当にここ風車しかないんすよ、見るものが。場所は定かでないけど、まあ線路沿いに行けば見えてくるだろうと進む。しかし、既にかなりジリジリの日差し。スペインのここら、ピーク時はエジプトを彷彿させる暑さであります。風車というのは丘の上にあって、まあ町の一番高いところにあるものらしい。従って、見えてきても実は遠かったりする。線路を越え進んで行くと、何やら工場エリアへ。“セラド(クローズ)”とか書いてあるけど、別にフェンスがあるわけでもないので無視して進む。
丘を登って行くと、小さな教会とキリスト像あり。しかし肝心の風車は更に先の丘の上でありました。草っ原みたいのを突っ切って進む。立入禁止区域?のせいか、人気がない。羊飼いと羊がいる位。ひょっとして放射能汚染エリアとかってんじゃないだろね?とまれ、草っ原歩くのは意外にしんどい。何だかチクチク系の草がいっぱい枯れていてサンダルだと刺さって痛い。しかも風車までは結構な登り。何だか苦行めいてきましたよ。何でこんな苦労して風車目指さにゃならんのかねえ?まあ、ドン・キホーテっぽくていいか。1時間強かかって、ようやく到達するが、昨日のカンポ・デ・クリプターナのと違って観光っぽく整えられたものではなく、至って簡素な風車が4つのみ(画像)。反対側に道があって、やはり見に来てるジモティとかがいる。丘の上から町を眺めてしばし休憩。しかし一体どっちの方角から来たんだっけねえ?帰れるんかな?ま、また線路沿いに行けばいいか。今日は暇っちゃ暇なんだけど、唯一1時半から予定がありまして。
再び草っ原を突っ切って丘を降りる。本日の観光これにて終了(笑)。さあ一路、駅を目指す。あまりの暑さに飲み物が欲しいから。駅のカフェテリアなら今日でも開いてるだろうから。色々適当にグジャグジャ歩いているうちにスーパーマーケットも見つけた。しかし、暑いよ。気候上も、そろそろスペイン観光の納め時って感じ。1時ちょいにようやく駅へ。ビールを1杯。テレビがついていて、あれあれ、もうやってるぞ韓国vsトルコ戦。しかも開始早々なのにトルコが1ゴール。これはこうしちゃいられないと、昨日と同じレストランへ駆け込む。
まだ準備出来てないみたいだけど、構わずテレビがよく見える席につく。例によってここの兄ちゃん、簡単なものを持ってこようとし、プリメラはマカロナ、セグンドは魚を選び白ワイン。長居の態勢であります。試合の方は前半は乱打線というか、5分位で韓国が1点返したと思ったら、トルコがまた1点。さすが、彼の国唯一の娯楽?強いんであります。でも、日本代表はトルコのスピードについていけてなかったけど、トルコは結構伍している。ところがトルコは3ゴールめを決める。ウエイターもトルコを応援してるのは、やっぱ自国を破った韓国憎し故?でもさあ、韓国がトルコに勝って3位ということになれば、やっぱりそういう強いチームだから負けたんだって納得できるんじゃない?これで韓国負けちゃったら、スペインはトルコにも適わんってことにもなるでせう。だからエスパニョールだって韓国を応援すべきだよ(強引な論理か?)。
後半はテレビが大きい下のバーで、引き続きワインを飲みながら。さすがは韓国、終了間際に1ゴール。ああいう粘りは日本代表にはないな。やっぱり“怨”(ハン)の国だけのことはある。健闘虚しく、とうとう破れてしまってガックリ。でも今回の韓国の大健闘、キム・ジョンイルもしっかり見ていて、実は歓声を送っていたりしたのでは?これを機に南北対話がまた進んだりなんてことがあればいいけどね。きっと北だって血が騒いだでしょう。韓国という国の、国そのものの勢いがフットボールという形で現れた感じがする。日本代表の前監督の岡ちゃんは“日本には時間が必要なんです”みたいなことを言ってたみたいだけど、日本はむしろ残された時間は少ないんじゃないかって気がするのは僕だけ?とまれ、WCもいよいよ終わりですね。俄かフットボール・ファンもこれにてファイナル。まあ明日の決勝は見れたら見るってことで。暑さと酔いと虚脱感でボーっとしながら宿へ戻る。
シエスタ・ターイムといきたいが、その前に洗濯。寝巻とか貴重品腹巻とか片っ端から洗う。居心地良くて自由がきく宿にいるうちにやることをやっちまう。PCのエラー・チェックや最適化も済ませた。今晩、バックアップも取るべし。バルセロナに行ったらやろうと思ってたことをことごとく片付ける。前の宿に泊まれる保障はないから。そういや電話しなきゃいけなかったなあ。と思いつつも寝る。この時間帯、風が入ってきて気持ちよい。6時近くまでウトウト。明日はまた早起きせにゃならんから。起きたところで、先程見つけたスーパーに行く。ここも冷えた飲み物がない。コカコーラ位なんだよな。仕方なく冷えてない水と冷えたコークのボトル買ってくる。暑さはこの時間がピーク?歩くのたるいっす。シャワー浴びてTシャツも洗濯。午前中洗ったやつはもう乾いた。で、日記。今晩は少し飲み食いしたら片付けの態勢かな。
8時半位に出て、宿前の道から正面のバル・アルカサルへ。ここは飲み物1杯にピンチョ(フランスパンにつまみをのっけたやつ)が一つつくみたい。ヴィデオクリップやってるテレビ見ながらビール3杯飲んで、そのつまみとハムのボカディーリョ食べたら腹いっぱい。それで5eだからね。何だか知らないけど安い。こういう不明瞭会計なら大歓迎。気分良く宿に帰る。“見果てぬ夢を追う”シナリオ通りにはいかなかったけども、この何にもないとこでノンビリして、ちょっと気分回復した。ドン・キホーテと韓国に元気を分けてもらったって感じ。残りのスペイン旅をのり切れそうな気がしてきたぞ。“ケンチャナヨ〜”ってか。
本日の出費:宿代10e 昼食6.62e ビール1.05e ワイン0.95e 飲み物1.2e 夕食5e 計24.82e