5時半起きであります。起きた後も、これからの苦行のことを考えると、何も無理して早いバスで移動せんでもよいかとか迷うが、フトコロ事情は待ったなしである。もう有り金は30e位しかない。昨日のうちに用意しておいたパンやらを食べて6時半過ぎに宿を出る。一段と増えて、多分30kgはいっている荷物を背負って2km近い歩き。休み休み行って30分弱で着くかな。ビーチを横目で見ながら7時ちょいにバス停到着。どうにか無事でしたね。いつか腰とかに来るんじゃないかな?7時半のセヴィーリャ行きバスは旅行者が大半。ひたすら寝の態勢。
10時半位のところで、しばし停車。スペイン領に入るってとこなのか、パスポート・チェックあり。行きの電車では全くノー・チェックだったのに。次のターミナルで休憩あり。しょぼいハム・サンドとカフェで2.9eも取られる。スペインに入ったって証拠?12時45分到着予定だったが、時計では12時半前に到着。しかし、また時差ありで1時半を過ぎていた。ターミナル内でもパスポート・チェックあり。着いたターミナルはメインの方ではなく、もう一つのプラザ・デ・アルメスという方だった。目指す宿はこっちに近いから好都合だが、次の目的地コルドバ行きのバスは、多分メイン・ターミナルの方だろう。セヴィーリャはアンダルシア地方の中心地で屈指の観光地だが、バス・ターミナル周囲の落書きの量なんかからすると、あまり治安は良くないのでは?ただ、何だかやたらに警官が目立つ気がする。
問題の宿捜し。ガイドに載っている安宿はフルと言われた。周囲には似たような宿がいくつかあるが、フルか或いはダブルで20e以上する。高いよ〜。結局、5、6軒廻って、ダブルで20eが最安値だった。そこに決めて部屋に案内された途端、もう文字通りへたり込んでしまった。肩とか痺れてたもんね。今日は荷物を背負ってた時間が最も長かった日ではないか?辛いねえ、30kgの荷物運ぶのは。しかし、それ以上にセヴィーリャの宿の高さはまいるね。この後、念の為、観光局で宿のリストをもらい安いらしいところを何軒かあたったが、やはり20eが下限。この後のコルドバやグラナダもこの調子では厳しいなあ。リスボンの7eの安宿が懐かしい。
まずはシティバンクへ。川を渡った東側にある。しかし何だか閉まってる。これはひょっとして一時的にではなく、ずっと閉まってる?仕方なく別の銀行で200eおろす。これでもう残金はほぼないだろう。昼はファストフードで4eで済まさざるを得ず。セヴィーリャはフラメンコの本場ではあるのだけど、こう金がなくなってくると、もうそれどころではないなあ。一応、情報収集はするが、まあ10e程度で見られるみたい。観光エリアはちとうろついただけ。宿近くのショッピングセンター内にあるスーパーマーケットへ行き、朝食用のパン等を買ってくる。この店はなぜか冷えた飲み物を置いてないのが辛い。
そんなんでもう夕方。疲れたので休んでシャワー。夕食へ出るが、夜はここも早めな気が。警官が多いのは、どうもヨーロッパのサミットがここで行われているらしい。大通り沿いのバーでビール飲んでタパスつまんでいたら、パトカーが7台位通った。まあこれだけ警官がいるなら安全でしょう。9時から川沿いの観光局のようなとこの裏で、何やら音楽の催しがあるというので行く。舞台が設けられ、飲み物の屋台が並ぶが、音楽ってのはロックともジャズともつかぬ素人演奏であった。川沿いはジモティたちがくつろいでいていい雰囲気ではある。スペインの町というのは、とにかく、こういう市民がくつろげる広場だのといった場所がやたら多いのだ。市民最優先の町作りというのは、日本も学んでほしい感じ。
まだ寝るのも早いので宿周辺をウロウロすると、お馴染みの百貨店エル・コルテ・イングレスあり。更に近くにはアイリッシュ・パブも。ついついギネスを1杯。1パイント3.5eって昼食一食分だよなあ、やめときゃいいのに。11時過ぎには宿に、スペイン後半は夜の娯楽は控え目に。早寝早起きで真っ当な観光に始終しますかねえ。
本日の出費:セヴィーリャ行きバス代14.78e 軽食2.9e 昼食4e 宿代20e 夕食6e 買物3.47e ギネス3.5e 夕食4e 計54.65e

・6月22日(土) セヴィーリャ 2日目 ぬわ〜んにもしてない1日!
6時頃宿のおじさんの声で目が覚め、2度寝。そういう時は大概寝坊する例にもれず10時。スペイン南部、この時期既に相当暑く、35度を超える程。従って観光するなら、涼しい午前中勝負というのに。タラタラ朝食していたら、もう昼近く。ウヒャ〜、今日も暑いよ。何かエジプトを彷彿させる暑さ。寒さには人一倍弱いけど、暑さにも人並みに弱いのだから厄介なもの。
観光の前に、まずはバス・ターミナルに行くバスをチェックしておこうと思い観光局へ。もう荷物背負って苦行なんてご免だから。すると、後からチャイニーズのような東洋人が。宿を捜しているらしい。宿代が高いので、昼頃にバス停行って到着する日本人を捕まえようかなどと思っていたとこなので、チャイニーズでもいいから部屋シェアしてもらえぬかと声をかける。すると日本人だった(笑)。ショータさんは、NYで3ヶ月、路上の似顔絵書きをやって食ってたとか。ヨーロッパの都市はパーミットがいるのでできないという。あと数日で帰国だそうだ。めでたくシェアする人が見つかり、これで1泊10eになると、喜び勇んで宿へ。しかしチャッカリしたもので、シェアしても一人15e(泣)、もう。
とりあえずは昼食へ。エル・コンテ・イングレス近くで6.6eの定食メニューの看板あり。スペインはこれが嬉しいですね。また、とりあえず昼だけはしっかり食べられる。僕はガスパッチョ+ポーク、ショータさんがパエーリャ+ポーク。ガスパッチョはここらが本場、パエーリャはヴァレンシアらしい。まあ6e台也のレベルではあった。食後、ショータさんと別れ、僕はCD物色に行こうと思うが、食べ終わったのが、ちょうどシエスタ・タイム。店が軒並み閉まってしまった。観光ポイントも閉まってるとこ多し。これが困るよね、スペインは。ここの目玉のカテドラルは明日の日曜が無料らしいので、明日行くとして、あとは何を見たもんやら。よくわからんうちにウロウロするが、とにかく暑くてやってられず、スーパーでジュースと水買って宿へ戻る。しばしの休息のつもりが寝てしもた。美術館でも行こうと思ったがダメ。7時になってしまったのでシャワー。再び外出。
やっぱりフラメンコの一つ位は見たい。10eで見られるならいいだろうと目星の場所近くへ。観光エリアからちとはずれたとこで食事をしていたが、どうもフラメンコのフェスティバルがあるらしき場所が目に付いた。セヴィーリャでも別のエリアかなと思っていたのだけど、何か場所の名は同じだ。確か観光局でもらった雑誌に情報が。生憎、その会場らしき場所は開いておらず情報はつかめない。ということで、急ぎ宿へ。途中、もう一ヶ所フラメンコが安く見られる場所あたりを通るが見つからず。もしダメならそこで見ようと思ったのだが。で、宿へ戻った後、再び先程の場所へ。いやあ滅茶苦茶歩くわい。しかし、やっぱやってなかった(撃沈)。当初、見ようと思っていた場所は9時からだから、もう始まっちゃってる。虻蜂取らずとはまさにこれ。セヴィーリャの土曜の夜、何にも見られずか。いやまあ、11時位からやる場所はいくつかある。でも、もう場所を捜すのがたるいし、夜ウロウロするの疲れた。いつもなら血眼で娯楽を求めるのだろうけど、金欠がブレーキをかける。いいのか悪いのか。まあ明日セカンド・チャンスありだから。
せめてちょっと飲むかと、バス停近くでビール1杯。スペインは日本のようにコンビニとかがたくさんないので、結構皆開いているバーで飲み物だの氷だのを買っていく。僕も宿でヴィニョ・ヴェルデの残りを飲むかと、氷を買っていく。ショータさんも飲むかと思って。ところが寝てた、電気消して(苦笑)。まだ11時前だよ。この生活なら金かからないだろうなあ、羨ましい。電気つけても平気そうな人だから、一人日記を書きつ、氷タップリ入れてワイン飲む。次々氷を入れるので、飲んでも飲んでも一向に減らない。ワインと言うかただのカチワリ。今日ほど何もしてない日ってのは例がないのでは?明日がセヴィーリャ最後の日のつもりなので、明日1日で全ての観光をせねば。リスボン途中まではルンルンだったのにねえ。金の切れ目が“縁”ならぬ“運”の切れ目てな感じであります。本日の出費:宿代15e 昼食6.6e 水+ジュース1.55e 夕食5.4e ビール+氷2.1e 計30.65e

・6月23日(日) セヴィーリャ 3日目 ついに失意のどん底
今の宿の部屋も光が入ってこないので、朝が来てもよくわからない。で、目覚めたのは10時。暑気を避ける意味でも時間的な問題でも、午前中から観光をスタートしたかったのに。隣のショータさんは早寝早起きの人かと思いきや、僕が起きない限りは寝てたな。12時間近く寝てるぞ。悠長に朝飯を食っている暇もないので、そそくさとパンとヨーグルトだけ食べて出る。でも11時だ。
まずは宿最寄りのベラス・アート美術館へ。入場料は日曜でも1.5eかかる。ただ2時に閉まるそうなので急いだ次第。ここはマドリッドのプラドに並ぶ重要なコレクションがあるのだそうな。でも1階はバリバリの宗教画コーナーである。極彩色で目立つけど、絵画の質的にはどんなもんでしょ?2階は少し面白くなってくる。ただ、ここはスケール的には本当に大したことはない感じ。中庭がいい感じなのと、周囲に絵がいっぱい売られたりしていていい雰囲気。ここなら似顔絵書きもできそう?
そこから歩いて、またカテドラルのあるエリアへ。セヴィーリャの見所の一つであるアルカサル(城)も日曜は1時半に閉まるそうなので。しかし、入口が何だかわからず、あちこちウロウロする羽目に。入口と思われるところが閉まってるみたい。ガイド情報はガセ?後で開くやも知れないので先に別の場所へ。すぐ側のファブリカ・デ・タバコスという正方形の建物へ行くが、別に中に入れるわけじゃないし何てこたない。ホント、セヴィーリャの見所って城と教会だけみたいだぞ。これセッセと廻ってれば、ホント1日で余裕。それなのに高い宿代払って3日もいたわけだからねえ、全く。何だか時間に追われてる感じで、歩いていてもイライラが募る。暑さのせいか、それとも、やっぱり潜在的に金銭的不安があるせいか?
更に南のプラザ・デ・エスパーニャというとこに行ってみる。ここは割かし見物。スペインにはでかい広場とか数多あれど、ここはまた飛びぬけてでかい。キャピタニア・ジェネラルなる建物があるので、市からみの場所?何だかよくわかんないけど、でかい建物と広場は一見の価値ありだ。通りを挟んでマリア・ルイザという公園があるが、フツーの公園のようなのでチラと見ただけ。一応バス・ターミナルをチェックしておく。その近くの通り沿いには安めな食堂多し。5.5eという激安の定食があったので、そこへ。まあ5.5e也の定食、危うく余計なものを注文させられそうになったけど。
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再びカテドラルへ。日曜は入場無料。建物は典型的なゴシック朝(左画像)。カテドラルに隣接してギラルダという塔が聳える。内部の見所といえば、やはりクリストバル・コロン、つまり、あのコロンブスの墓である。こんなとこに眠っていたのでありました。コロンブスといえば、アメリカ大陸に到達しながらインドと勘違いし、ネイティヴ・アメリカンがインディアンと呼ばれるようになった要因を作った人物。そういう意味では“壮大なアホ”って感じなんだけど、その壮大なアホさってのは、スペインの誇るドン・キホーテにも通じるものがあって、興味がないではない。だからここに画像も入れておくとしませう(右画像)。その他、カテドラル内色々見所はあり。だけど、肝心のギラルダにはなぜか入れなかった。アルカサルといい、何なんだろうね?
相変わらずアルカサル閉まったままなので、これでセヴィーリャの主要どころを見てしまったわけである。しかし、まだ帰るには早いので、暑いけどもう少しウロウロすることに。カテドラルから西へ行くとカサ・デ・ピラトスというとこが。貴族か何かのおうちらしいが、入場料6e。当然パス。いくつかの教会をひやかした後、宿へ。ショータさんが、たまたま会ったらしい別の日本人を宿へ連れて来る。ホスタル・アリゾナは日本人宿への道を歩む?シャワーを浴びて日記を書きつつ休憩。今日こそはのフラメンコに備える。
7時過ぎに出るが、何かまた時間がやばそう。で、メシはバーガーキングで済ます。ネットどころは、1h1eの安いとこが閉まっていたので別のとこへ。ちと高いが日本語環境はあった。昨日の話だけど、ぬわんと韓国、スペインに勝ってしまっていた!よくオレら無事だったなあ。スペイン、何だかんだ大人なんですね、暴動起こったりはしませぬ。それにしても天晴れコリア。日本国民はめげてないで、我らがアジアの同胞を応援すべし。テュルキエ応援してもいいけどね。しかし、売って食いつなごうかと思っていた株が一段と下がっていて、僕はやっぱりめげる。とまれ、1時間のネットを終え、当初昨日行く予定だったフラメンコ・トラディショナルというとこへ時間ギリギリに。しかし、何とソールド・アウト(撃沈)。も、もう足にも力が入りまへん・・・
日曜はフラメンコをやってるとこが少ないが、捜せばあったかも知れない。でも、もうこの町を歩き回るのに疲れた。というか、鵜の目鷹の目で、この手の芸能・娯楽を捜し求めるのにも少々疲れた。これは昨年の旅でも一時期感じたことがある。しかし何より、このところ、例のサグレスの件といい、うまくいかないことが多すぎる。やはり根本的にはフトコロの不安感もあるのだろう。昨年のロシア盗人警官事件やトルコ2000ドル紛失に較べればさしたるものではないとはいえ、今回3ヶ月の旅の中で、今一番凹んでいる。3ヶ月というのは、旅のある種の節目の時期なのだろう。そろそろ旅の疲れを感じ始める頃。体調は今のとこ問題なしだが、精神的には今、ホントどん底。ヤケクソで宿近くにあったピープ・ショウでも行ったろうかと思った。帰るしかないでしょ、今日は。そしてついてない町は離れるしかないでしょ、早々に。
宿に戻って、ショータさんに愚痴をたれる。まあ、彼の場合、似顔絵書きで食いつなごうとして、その収入がないと食うや食わずだったりしたそうで、まあ僕の場合そういう辛さとは無縁だ。しかし、“テキヤ殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればいい”という寅さんのセリフ通りの生活ぶりなのには苦笑。ま、世の中色々な人がいる。ま、多くを求めなければ失うものも少ない。フトコロ事情も鑑みてバルセロナまでの旅はカテドラル見物とか、金のかからぬものに始終するよりないでせうなあ。ああ、怨みのフラメンコ・・・(やはり未練がましい)
本日の出費美術館1.5e 宿代15e 昼食5.5e ビール1.3e 夕食4.5e ネット2.2e ビールx2 3e 計33e