早く起きたかったけどダメ。9時過ぎに毎度お馴染みのスーパーでパンを買い朝食。シャール・ヘロウ・ターミナルの両替所、やはりTCは受け付けず。レバノン・ポンドが少ししかないので宿の払いをドルで済ませた後、ネット。メルマガ送る。例によって荷物整理に大いに手間取り、チェックアウトは11時過ぎ。12時発のトリポリ・エクスプレスというバスに乗り込む。もっと安い1000LPのバスもあるらしいが、きれいなバスだし早そうなので。
さすがエクスプレスの名にふさわしく、昨日買ったテープも聞き終わらぬうちに1時間ちょいでトリポリ到着。レバノン北部の、ベイルートに次ぐ第2の都会。目指す宿を捜して何人かに聞くが、ここの人達は、どこかおっとりしていて優しい。宿はハダド・ペンションというとこ。家族経営で、7ドルとちょい高めだが、清潔さは群を抜いている。おまけに宿の人達、とても気を使ってくれる。情報ノートをチェックした後、早速市街散策へ。
ここはとにかく“レバノン杉”を見るために来た町。市内そのものにさしたる見所はない。まずは両替。時計塔周辺には両替所多数あれど、TCを受け付けるとこはなかなかない。どうにかあって、TC1枚につき2ドルのコミッション。100ドルを半分LP、半分ドル・キャッシュに。とりあえず旧市街を目指して歩く。いくつかのモスクがあるが、割と新しめ。観光局へ行くが、ここもロクな地図を置いてない。杉を見に行くためのブシャーレ行きバスは、ここの前から出ているとのこと。しかしショックだったのは、ここからバールベック行きのバスが現在出ていないってこと。冬季は道がよくないから運行してないって言うのだが、もう春でせう。結局、またベイルートに戻るようか。ずっと南進して行ったら、段々と寂れた感じになってきて、自動車修理屋ばっかり。たまたま見つけた店でサンドイッチの昼食を取るが、ここが旧市街なの?しかも、この辺はバカ・エリアらしく、“チノ!”だの“チンチャンジョン”といった罵声を浴びる。何でチャイニーズって、こんなにバカにされんのかね?とまれ、どうやら南へ行き過ぎてしまったようだ。少し戻る。
ようやっと、それらしい古びた建物が見えてくる。スークのようなとこに出て、石畳の狭い道が続く。ハマムの跡や古いモスクがそこかしこ。人々がたむろっているところを通り過ぎようとすると、必ずと言っていい程声がかかる。こちらは好意的なもので、“こっち来て座れ”と椅子を勧められる。まあ相変わらず“ジャッキー・チェン”とはよく言われるが、中田やイチローを知ってる人もたまにはいる。手の平に自分の名前を日本語で書いてくれとか言われ、“アハメド”とか書いてやると、大のおっさんが大喜び。コーヒーもおごってくれた。ベイルートと打って変わって、ここは実に田舎臭いとこ。人々はやたらにフレンドリー。同じ国とは思えんぞ。
町の西に聳えるセント・ジル要塞へ行く。しかし、入場料が学割でも5000LPと高い。まわりで写真撮ったのみ。今、HP用のサーバーの容量不足という深刻な問題を抱えているので、大したことないとこは画像なしでいきます。再び旧市街の建物を見物。14〜17世紀の建物が多くて味わい深いが、どれもあまりきれいに修復されたりはしておらず、ただの廃屋っぽいとこが多い。ここは見所がないというより、見所が見所っぽく整備されてないってのが正しい。宿の近くの広場へ戻るが、何やら若者が声をかけてきて、町を案内するとかしないとか。とりあえずバスをチェックしたいと言ったら、広場で待ってるという。まあそのまますっぽかすかと行くが、道に迷ってしまい、広場へ戻れたのは1時間後位だったり。
左様にトリポリ市内、わかりにくい。相変わらず「歩き方」の地図は使えないし。一旦、宿へ戻り、もう一度仔細に情報ノートをチェック。ちゃんと自前に役立つ地図を書いたりしている人もいる。エライもんだ。お陰で、ベイルート行きバス乗り場や映画館、ネットカフェ等の場所が判明した。1km位歩いて、シネコンがあるシティ・コンプレックスへ。ハリウッド映画ばかりだが、側にはスタバもあり。明日は久々にアメリカ映画でも観るか。スタバのカフェラテ片手に、ミナ(港)へ向かって歩く。ま、夕陽でも眺めようと思って。でも道を間違えたか、港には一向に辿りつけず。もう日が沈んでしまったので戻る。すると、小さいバーを発見。ここで一杯もいいかと入る。
スキンヘッドのウエイターに、客なのか店員なのかよくわかんないお姉さん、お兄さん一人ずつ。レバノンのアルマザ・ビールをオーダー。ウエイターは英語と仏語が話せる。トリポリ、なぜかアラブ人同士がフランス語で話してるのをよく見かけるとこ。ベイルート以上でしょう。英語は分が悪く、フレンチ嫌いの僕としては面白くない。仕方ないので、一応、おフランス語の“ハウ・マッチ”だけは聞いておく。“コンビヤン”だってさ。
2杯目のビールを飲んでいると、ウエイターの友達らしい兄ちゃんが二人やってきて彼らとも色々話す。ムスリム圏とはいえ、自由度高く、そこそこ収入もあるレバニーズの若者たちの話題といえば、バイク、PC、女の子、そしてドラッグ!である。いきなし、ウエイターの兄ちゃんジョイントを吸い出したりして。2000LPで売ると言われたが、吸いさしを少々まわしてもらうのみにしておく。ラリっちゃったら、宿のおばちゃんんたちに悪いもんなあ。旅の話をすると、僕の隣に座った兄ちゃん、旅先ではxxxしてるかとか問う。“オレは必ずしてる”のだそうな。店の奥では先程のお姉さんが、男とチューチューしていたり。いやー、ここがイスラム圏なのでせうか?3杯目のビールを飲んでいると、これから車で夜の町に繰り出さんか?と誘われる。しかしなあ、既に飲み代は25000LPにも達しているし、どーも、宿のおばちゃんたちが気になるんだよなあ。何でも、ナイトクラブで有名なジェニエの手前のカスリークというとこがクールらしい。兄ちゃん曰く、“レバノンには何でもあるんだぜ”と言ってニッと笑う。誘惑にはかられたけど、10時前には店を出る。メールアドレスの交換して、アラビア語で“ジャッキー・チェンはチャイニーズ、オレはジャパニーズ”と紙に書いてもらった。何せ、今日だけで7回位言われてウンザリきたからね。
酔い覚ましに宿近くのマクハへ。シャイを飲んでいると、またジモティのおじさんから声がかかり、こっちへ座れ。イスタンブールから来たと言ったら、いきなり“アクサライでロシア女が50ドル”云々ってな話をしだす。いやー、こういうの、シリアでは口に出すのも憚られる感じだったのに。田舎のように見えて、やっぱここもしっかりレバノンですな。ところ変わればイスラム変わる。宿の同室はアラブ人らしきおっさん二人。酒+ハッパがまわり、面倒くさくて日記も書かずシャワーも浴びずバタンキュー。起きれるのかしら、明日?本日の出費:朝食3250LP トリポリ行きバス2000LP 昼食1500LP キーウイx4 2000LP シャイ15000LP カフェラテ4500LP 飲み25000LP 計39750LP

・4月9日(火) トリポリ 2日目 期待しスギは禁物
少々酒量が多いと、夜中に目が覚めてしまったりする。で、9時前に起きても寝不足。まずはシャワー。宿のおばさんがシャイを入れてくれたので、近くの屋台で買ったファラフェル・サンド半分とキーウイの朝食。屋台のサンドは衛生状態が今イチなので、整腸剤は飲んでおく。で、10時前に観光局前へ。ブシャーレ行きのミニバスはそこから出ているはず。観光局のおじさんに指差されたのは、何の表示もないワゴン車。10時ちょいに13人位乗せて出発。1時間弱の距離ってことだったが、途中、崖崩れか何かでしばらく停車し、1時間半かかって、やっとブシャーレらしきとこへ。
そこからレバノン杉までは、タクシーしかなく高くつく。情報ノートによればヒッチハイクが余裕で可とのことで、僕もトライ。しかし、全然停まってくれんぞ。諦めて歩き始めたところでタクシー来る。往復10000LPと言うので妥協する。表示を見たら杉まで7km。しかも、かなりの山道。歩かなくてよかった。レバノン杉が生えているのは、標高1500m位のとこ。バスで来る途中も、相当な山道を登ってきて、眼下は断崖絶壁だ。遠くに見える山には雪が被り、雪解け水なのか、あちこちから小さな滝が流れ落ちている。15分位で到着。
しかし、杉が生えているエリアは、まだ雪が残っていて、入口も閉められている。しかし、タクシーの運ちゃんで、兵隊のいるとこへ行ったら、握手を求められ、何やら入ってもいいみたい。で、雪の溶けている部分を捜しながら歩き、杉へ接近する。レバノンの国旗には緑の樹木が描かれているけど、それがまさしくレバノン杉。これは国の象徴的存在でもあるのだ。かつては全土を覆っていたという。でも、今残るのは、この山奥の1200本位とか。一番でかいのの周りに土産屋が並び、後は仕切られた柵の中に生えている。でも、本当に大きいものはそう多くなく、ちと迫力不足。大体、雪のせいで丘の上まで行けない。情報ノートにも書いてはあったけど、こんなもんかあってのが正直なとこ。屋久杉とかの方がすごいんじゃない?30分程でタイムアップ。タクシーのおっちゃんに言われ、ブシャーレに戻る。このおっちゃんは、いい人だったけど。
多分これが一番大きな杉。バスが邪魔だけど大きさの程はわかるでしょ?
ブシャーレに着くと、早速セルヴィスが待っている。セルヴィスというのは、ワゴン車を指す場合と、相乗りタクシーを指す場合とがあり、この場合は後者。あまり需要のないエリアは乗合でもタクシーってことで、高い料金を取る。杉まで行ったのはタクシーであり、ブシャーレからトリポリに戻ったのは、同じタクシー仕様でもセルヴィスなのだ。何ともややこしい。しかも、帰りはそのタクシー車に5人も乗せられ、助手席の僕が一番窮屈だった。500LPの違いとはいえ、やはりミニバスを待つべきだったか。散財の割に満足度低し。また両替しないと金がない。宿近くでピザとオレンジジュース。宿で休んでいたら、夕食を宿で食べないかと言われたのでイエス。レバノン家庭料理を味わってみたいもんね。
少し休んで、日記を書く。同室のアラブ人に、あまりPCを見られたくないので。5時ちょいに出て、結局50ドル・キャッシュを両替。金が減る減る。港方面へ行く途中にあるシティ・コンプレックスは、4スクリーンでハリウッド映画を上映中。6時からの「モンスターズ・インク」を観ることに。アラビア語吹替とかだったらたまらんなあと思ったが、英語版だとのこと。高いけど、ついついスタバへ寄ってしまう。そこの兄ちゃんは来年、日本に旅行に行くとか。スタバで杉マークのカップが売っていてお土産にいいけど、いかんせんでかい(8ドル)。コーヒーを持って劇場に入ろうと思ったら、入る前に全部飲めと言われる。場内で食べるのはいいが、飲み物は禁止とか。これはレバノンの劇場、どこでもそうだという。変なの。
入場料は5500LP。「モンスターズ」は子供映画扱いで安いのだ。他の作品は7500LPする。小さなスクリーンで客席数も50位。フランス語とアラビア語の字幕つき。後の席は子連れのファミリーだが、ガキんちょ大騒ぎ。この国も、あまり躾にはうるさくない?っていうか、アレやっちゃいけないコレやっちゃいけないと、あんなに言う国は日本位なのかも。しかし、レバノンお前もかって感じでエンド・タイトルはバッサリ。オスカー受賞のランディ・ニューマンの主題歌は聞けなかった。ネットカフェがあったので寄りたかったが、夕食に遅れたら悪いかと思い、早めに宿へ戻る。
しかし夕食のスタートは9時だった。腹減ったあ。フレンチの客たちが今日来たようで、彼らが奥の席。僕と、もう一人中国系のアメリカ人が、小さいテーブル席に二人。これって差別じゃない?メニューは、サラダ、鳥の揚げたの、茄子の揚げたの、フレンチフライ、アーモンドの載ったピラウ。5000LPはやや高めな気も。中国系アメリカ人は、相当あちこち旅してる人。ジャパニーズの僕でさえ、あれだけ“スィーニー(中国人)”と言われるのだから、彼なんかどれだけ言われていることか。でも、そういうことは聞けなかったけど。食べきれなかった分は明日の朝食に。夕食が終わった時点でもう11時近く。早寝早起きのつもりだったのだけど、どーなることやら。本日の出費:朝食1500LP ブシャーレ行きバス2500LP 杉までのタクシー10000LP 帰りのセルヴィス3000LP 昼食1500LP スタバ・コーヒー4400LP 映画5500LP 夕食5000LP 宿代x2 14ドル計33400LP+14ドル