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露・土・印 旅日記

 ・8月4日(土) ウラジオストク1日目 幸運なる1日は爺さんの思し召し故?

 またも船内放送で起こされる。慌てて荷物を詰め、胃薬を飲んで食堂へ行くが、まだ開いてない。あの放送は1時間前の予告的なもので、1時間後に朝食だよと告げていたのだった(英語なんだからさあ)。しかし、到着はどうやら昼になるらしい。ゲゲ、ホームステイ先の人を延々待たせることになるではないか。気が気ではないのだけど、そうなると、やっぱり体力温存のため、また寝る(笑)。いよいよ陸地が近づくと、甲板で携帯をかけ始める人が其処かしこに。オレにもちょっと貸して欲しいよ。2軒程連絡を取りたいのだけどって。


陸(おか)が見えたぞ〜!って感じ

 昼近くなり、いよいよ港やお船が見えてきた。しかし、停まってからが長い。預けたパスポートを受け取ったはいいが、なかなかドアが開かない。そうこうするうち“ランチ”(苦笑)。サービスいいのはありがたいんだけどもねえ。もう1時だよ。港で10時から待っているとしたら3時間待ち。怒って帰っちゃったんじゃないか?しかも、外はかなり暑そう。1時半近くにやっと下船。緊張の入国&イミグレである。入国は何も聞かれずパス。税関申告書の記入でちと迷っていたら、係の兄ちゃんが“どれどれ”ってな具合に見て、勝手にホイホイ印をつけちゃってくれてパス。いい人じゃん。あっけなーく、ロシア入国。ついに孫はウラジオの大地を踏んだぜ、じいちゃん!

 税関を出ると小生の名を記した小さなメモを掲げたご婦人が。サイトの写真で見た通り優しそうな初老のご婦人、イヴァノヴヴァさん。ウラジオでは、このご婦人のお宅にホームステイなのだ。同じ船で来た学生さんダイカイさんも一晩だけど同宿。3人で乗合バスでお宅へ。ちとあるけど歩けない距離ではない場所。イヴァノヴヴァさん(以下、名を取ってルーバさんとする)ちは、入口は正直言ってちとしょぼい(失礼、右画像)。中はキッチン+2部屋。二人それぞれのお部屋を割り当てられたけど、本来娘さんのお部屋だったらしい。ルーバさんは近くの極東工科大学の先生で、娘さんの一人は日本在住。このステイ先紹介の担当で、メールでやりとりしたナスチャさんこそ、その人だったのだ。成程、部屋空いてるし、夏休みだから、束の間のドル稼ぎということか。ロシアの先生の給料とか安そうだもんね。しかし、色々に気を使ってくれて申し訳ない位。マロージュナエ(アイス)とダーチャ(家庭菜園)で取れたベリー類をふるまってくれる。久々に拷問荷物を持って、しかも坂道を登ったので、バテたけどホッと一息。さあ問題は、両替、外国人登録、列車の切符と色々あるぞ。

 更にルーバさん、炎天下(この日は日本並)の中、町を案内してくれるという、徒歩だけど。正直言ってウラジオ、ちとガラ悪め。そも、ターミナル出た途端、ホームレス風ガキが目の前で唾吐いたし、目つき悪い輩も多め。子供を抱いた若い物乞いとかもいたりする。夜はうろつかない方が無難そう。フェリー・ターミナルに行く途中、両替所あり。1ドル=28.7ルーブルのレート(1円=4.2〜3R)。円も扱っていたが、レートはよくない。キャッシュのみの扱いで、とりあえず100ドル分を替える。月曜になったら銀行でチェック両替にトライしよう。次ぎは問題の外国人登録。お役所のオビールは土曜故休み。でも、大きなホテルなら外務省の人間がいるので、手続きしてくれる可能性があるという噂。で、町で最高級の現代(ヒュンデ)ホテルへ。ルーバさんの交渉で、何やらポンと判を押した紙をもらう。要は、ホテルに泊まっているという証明書みたい。成程、これならとりあえずオッケーだろう。しかし一抹の不安も。紙は1日分だから、3泊する僕はやばいなあというのと、ダイカイさんはちと複雑。彼はステイ先斡旋のHOFAというところから、仮のバウチャーを出してもらって観光ヴィザを取得している。従って、ウラジオでは、ウラジオ・ホテル、イルクーツクではどこどことかテキトーに書かれていて、言っちゃ悪いが偽バウチャー。宿泊証明と照合されたらヤバイよなあと彼はビビルが、バウチャーは英語だから読めないんじゃない?と無責任に安心させようとするオレ。

 続くシベリア鉄道チケット入手でも、ルーバさん大活躍。彼は明日のイルクーツク行き、僕は7日のハバロフスク行き切符が無事買えた。因みにハバロ行きは、351ルーブル。1500円位すね。因みに、外国人専用窓口は既に無し。フツーの窓口で買えました。正確には買ってもらったんだけどね。駅で、船で一緒だった学生のタケウチ君と再会。彼もあちこち回った挙句、宿をみつけられたとか。既に、結構ロシア人には親切にされたそうな。鉄道の切符はルーブル払いだが、両替がまだな彼は、ルーバさんが先程の両替所へ再び案内してくれるという。一方、一通りの用が済んで落ちついた僕は、ようやく電話をかけんとす。ウラジオ在住で「ウラジオの生活」というサイトを発信されているガクハリさん(以下、ガクさん)と会う約束があったのだ。またしてもルーバさんに公衆電話用ジェトンを買ってもらい、どうにか連絡が取れたのは夕方5時過ぎ。ガクハリさんが車で迎えに来てくださるので、ルーバさんたちとは一旦別れる。

 明日、東京出張を控えているのに駆けつけて下さったガクさんは、僕より年下ながら当地の要職にある方。まずは、駅構内にある雰囲気のいいレストランで、ビールで喉を潤す。来春までの予定で、奥さんと共に2年こちらにお住まいという。仕事スタンス的には日本と違って休みも多いし、生活もそれなりに楽しいけど、身の危険の心配とかはあるそうだ。実際、身近な人が被害に遭ったりしているという。ウ〜ン。

 とまれ、車で郊外を案内してもらう。ウラジオは湾になっていて、メインの港には見せびらかし用の?軍艦なんかが停泊してるけど、本当に軍事的に重要なものは、湾の見えない部分にあるという。で、フェリー・ターミナルの反対側にグーっとまわったところには、潜水艦の墓場?のようなところが(右画像)。数年前には、原潜らしいものもあったとか、コワ〜。墓と言えば、ウラジオの小高い丘の上には、要職の人やお金持ちの墓があった。マフィアの墓があまりに濃すぎて苦笑(左画像)。こちらのいいお墓は肖像画入りが主流みたい。そこらを見る途中、ビーチから帰る地元民たちがたくさん歩いていた。土曜日とあって家族連れで、近場で泳いだりバーベキューをしたりで楽しんでいる様子。ルーバさんも所有のダーチャといい、こちらの人達は、お金をかけずに、近場で些かに楽しむことが得意みたい。何は無くともビールやヴォトカがあって、親しい人々がいればそれで楽しいっていうのは、金かけないと楽しめない日本人とは対照的。何かいい光景を見せてもらった感じで、ほのぼのする。でも、女性達は妙に露出度高いし、ヤローどもはメッシュ着たのとかマッチョが多い。何かロシア人って結構ヤクザな国民?因みに、坊主や短髪が多いのは、最近の流行りなのだそうな。

 色々まわってもらった後、豪勢にヒュンデホテルのロシア料理レストランでディナーとなる。中国+日本の団体さんに占拠されていたが、そこにポツンと一人、見覚えのある顔が。ルーシー号乗船前より一緒の旅好きおじさんイタクラさんではないか。同席させてもらって一件落着。ロシア料理の定番メニュー、ボルシチにキエフ風カツレツを頼む。更にガクさんがキャビアとブリヌイを。さすがに、ここのボルシは、船とは違ってバツグンにおいしい。カツレツはチキンを丸ごと揚げた感じで、切るとバターが流れ出る。ブリヌイ+キャビアは上品な風味。グルジア・ワインもサッパリした味わい。ロシア初日の食事が豪勢で大満足。おまけに結局ガクさんにご馳走になってしまい、ステイ先まで送ってもらう。以前、韓国で受けて以来の大歓待に感動すること頻り。ロシア上陸第一日は、色々堪能しまくった。これも爺さんの思し召しかな?明日からが楽しみになってきたぞ。

 11時半過ぎ、少し申し訳無さげにルーバさんちへ戻ると、家主は部屋が無いから友人の家へ泊まりに行ってしまい、学生さんダイカイさんが一人寝ていた。ウ〜ン、少々の不自由はあってもドルを得られる方が重要ということか。しかし、安全だしリラックスできるし、おまけに何かと世話は焼いてもらえるし、このホームステイは快適極まりない。ウラジオの市内通話は無料のはずだから、電話も使わせてもらっちゃっていいかも。ちと遅くなったので、今宵は皆様に感謝しつつ寝るとしよう。
本日の出費:両替100ドルキャッシュ→2870ルーブル(以下R) ハバロフスク行き切符351.3R 駅のトイレ3R

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