なぜ世界一周か?
僕は仕事柄、あの「寅さん」シリーズの映画をよく観る。というか、このところは、「寅さん」を、ひたすら観るのが仕事だと言っても過言ではない。大体は、ビデオで一人で観るのだが、時に、オペレーターとかカメラマンといった人たちと観ることもある。当然、寅さんは日本のあっちこっちに行くわけだけど、そんな各地の風景を見て、オペレーターやカメラマンは、「あっ、ここは○○だ」とか「これは、××あたりかな」てなことを事も無げに言う。対する、僕はと言えば、どこがどこやら、見ていても全然わからない。日本国内においてさえこうだ。これを世界で考えたら・・・そんなことを思ったのをきっかけに、「死ぬまでにどれだけの国や風景を目にすることが出来るのかなあ」なんてことを、真剣に考え始めてしまった。今までの旅行歴は、アメリカ8回(うち、ニューオーリンズだけってのが3回)、イギリス(ロンドン)+アイルランド1回、香港1回、韓国1回である。何とも偏っているのだ。もう少しアメリカ以外の国行っときゃよかったよなあ、なぞと思っても後の祭。歳ももう30代を超えた。重い荷物抱えて旅するなんて、そろそろ限界の歳だ。ただでさえ、最近、色々と体力の衰えを感じる今日この頃。もっと色んな国に行きたい、違う文化圏を見てみたい、違う生活ぶりを味わってみたい等々。笑い話みたいな些細なきっかけが、段々と頭の中で膨らんでいったのだった。めざせ!世界の寅さんってか?

ご覧の画像が罪作りな本です。知り合いが2年前に出版した世界一周旅行記。話には聞いていたが、実際に旅行記を読んでみると、旅への憧れをムクムクと掻き立てられた。基本的には飛行機で各国を廻っているし、パッカー的な旅の観点から言えば、上手はいくらでもいるとは思うけど、この本でガイドブック「ロンリー・プラネット」を知り、例えば、「危険なとこには行かない」方針とか「世界の伝統芸能やポップ・カルチャーを見る」とか、この本を踏襲する部分があり、影響を受けている点は認めます。著者の山下さん、連絡下さい。
それとまあ、これはちょっと辛気くさくなるけど、日本っておかしいんじゃん?とか、思える事が何か多い。きっかけは、数年前、初めてロンドンに行った時のこと。日本並に物価が高いと言われているイギリスだけど、食べ物とか酒はむしろ安い(安いものばっか食べてたせいもあるかも知れないけど)。映画とかコンサートなんかも然り。つまり、別にそれが無くても生きていける贅沢品のようなものは高いけど、これが無くては生きていけない生活必需品は高かないのだ。文化についても同様。日本はこれが逆。何か、構造的に、日本ってイジワルな国なんじゃない?とか思えてきた。物価に関しては、その国の賃金とかで、単純に比較は出来ないことだろうけど、そういう印象が僕の思いこみなのかどうか、それを確かめてみたい。だから、極力、色んな国、色んな文化圏に行ってみたい。
